2592 作者未詳 2007-08-30 | 巻十一 正述心緒・2 戀死 後何為 吾命 生日社 見幕欲為礼 恋死なむ 後(のち)は何せむ 我が命 生ける日にこそ 見まく欲りすれ ――――― 「恋に死んだとして、なんになる?“我が命”生きているときこそ、きみの顔を見たいのだ」
2589 作者未詳 女歌 2007-08-27 | 巻十一 正述心緒・2 不相思 公者在良思 黒玉 夢不見 受旱宿跡 相思はず 君はあるらし ぬばたまの 夢にも見えず うけひて寝(ぬ)れど ――――― 「私のことをなんとも思っていないあなた。“ぬばたまの”眠りについても夢にも現れない」