『パラサイト 半地下の家族』ネタバレ禁止の効果

アカデミー賞４冠に輝いた韓国映画。快挙の報に、翌日の映画館はいつになく満員状態。こちらではシネプレックス幕張でしかやっていなかったというのもあるとは思いますが（後から他館でも上映されてます）……あんなに混んでたのは初めてでした（笑）

前評判から、後半ホラー色が強くなるのかなぁと勝手に想像していたため、ホラーが大苦手の私としては、躊躇することしきり……で。

好みの問題からいうと、うーん、あんまり好きな映画ではありませんでした。
基本ファンタジーの中にある“リアル”を感じられるものが好きなので……
韓国の現実的な状況とか、地下の暗い画面など、真に迫ってくるとかえって反射的に拒絶反応が起こっちゃうのかな。。
脚本はみごとでしたが。

同じように格差社会を描く『ジョーカー』は残酷で暗いシーンも多かったけど、見終わったときにはむしろ「言いようのない清々しさ」を感じたのと裏腹に、『パラサイト』は何かもやもやとした感情が残ってしまいました。
前者はファンタジーと割り切れて見れたからかな。なんだかよくわからんのだけど。

大ヒットの裏には、徹底的なネタバレ禁止作戦が功を奏したのではないかと思われます。
『シックスセンス』もそのたぐい。『カメラをとめるな』も、ネタバレするとストーリー自体成り立たなくなりますしね。
でも『パラサイト』はネタバレしても話が成立しなくなるわけではないと思うんだけど……興行宣伝手法の勝利もあるのかも？