残尿ゼロの生活~自己導尿の日記~

脊損生活36年。53歳になって用手排尿から自己導尿へ緊急スイッチ。落ち着くまでの記録を書きます。

タイトルについて

2012-05-03 | 日記
 少し落ち着いてきたので、遅ればせながらタイトル「残尿ゼロの生活」について。

 長年、両手で腹圧をかけて排尿してきました。
 若い頃は、それなりにスムーズに出せていたと思います。残尿の検査もしていたので、問題なかったはずです。…数字は記憶にないんだけど。
 それが、ここ1~2年?どうも出し切れていない感覚が強くなってきていました。以前ならまだ出る感じのところで止まってしまい、それ以上はいくら押しても出なくなりました。指先に伝わる膀胱の感触でも、まだ相当な量が残っている事が感じられました。とりあえず尿意のなくなるところまではいくのですが、すっきり感にはほど遠い状態が続いていました。今にして思えば、その頃から前立腺が大きくなっていたんでしょうね。先日のエコーでは尿閉はしていないと言われましたが、残尿が増えていった事は間違いないです。

 そんな状態の中で今回のトラブル。
 まったく尿が出なくなった時はパニックになったし、苦しい時間もありました。でも、救急病院で導尿してもらい膀胱が空っぽになった感覚は、ほんとうに久し振りのすっきり感。「おしっこした後はこんな感じだったな~」と昔を思い出すような感覚がありました。ある意味「快感」です。それは単に膀胱が空っぽ、残尿ゼロになったというより、少し大げさかもしれませんが文字どおり「身も心も軽くなった」というのが実感でした。この状態を自分で毎回つくり出すことができる、そう思うと自己導尿も悪くありません。

 残尿がゼロになる。このすっきり感を持続させる。
 そのためには新しい生活環境を構築していかなくてはなりません。ここまで、基本的な自己導尿はできるようになりました。でも、生活のあらゆる場面、職場、外出先、旅行、飲み会等…でスムーズに自己導尿できるようにならなければ。

 時と場合によって、カテーテル留置という方法も選べるのでしょうか?バルーンカテとバッグを使えば身障用トイレがなくても排尿が可能になると思います。…ここらへんは今後の話ですね。でも、自己導尿にすることで、逆にこれまで以上に行動の幅が広がるかもしれないということです。

 また、一方では感染症の心配もあります。
 導尿するということは、感染症のリスクが高まるということです。尿道炎、膀胱炎、腎盂腎炎など、常に背中合わせです。これまでも尿道炎は1~2年に一度はやっていましたが、今後はどうなることやら。

 「残尿ゼロの生活」というのは、そんな不安と期待が入り交じった新しい暮らしの記録です。

 あ、これも最初に書いておくべきでしたが、基本的には自分自身のための記録です。「導尿」という言葉に馴染みがない人にとっては不快な表現もあるかと思います。ただ、もしかして私のように手探りで自己導尿を始める人がいれば、多少でも参考になるようにと思って書いています。

 まだまだ知識が必要です。
 来週のIクリニックでの検査の時に、教わる事が多いんだろうと思っていますが、それまでに自分でも情報収集していきたいと思います。
 今知りたいのは、膀胱周りの構造。括約筋の位置とか…。あと医者や看護師が学ぶ「導尿」について。
 次はそんな事をまとめられればいいかな。

血尿なし!

2012-05-02 | 日記
 今のところ、一番の心配事だった「血尿」。挿入の時に傷つけているのか、どこを傷つけているのか、想像でしかないんだけど…。いろいろ考えながら、挿入方法を工夫しました。思いつきだったのですが、結果、大成功!今朝から一度も血尿は出ていません。

 言葉で言うのは難しいのですが…。
 尿道口に「突き立てる」のではなく、滑り込ませる、割り込ませるといった感じ。具体的には、尿道口に対して直角方向からアプローチ。カテの先端ではなく側面を尿道口に当てて前後させながら滑り込ませます。尿道口を開かせて先が入ったら立てていく感じかな。
 もしかしたら、気のせいかもしれませんが、自分では納得しているのでしばらくこの方法でやってみたいと思います。

 それから、病院で習った時にはお腹を押したりするのは言われなかったのですが、排尿が一旦停まった時には、やはり膀胱を動かした方が残りが出やすいようです。抜いたり入れたりするだけより、その位置で軽くお腹を動かしたり押してみたりしながらの方がきれいに出るように思います。

 明日からは4連休。特に予定はないので、近所を散歩したり本を読んだりして過ごします。この4日で家での導尿を完璧にしたいと思います。

職場のトイレで自己導尿

2012-05-01 | 日記
 まず写真です。


日曜日にJ会病院で渡されたセット
潤滑ジェルのチューブは新品でしたが、外出用に小分けした後の写真です。



月曜日に近くのイオンで半日かけて揃えた「お出かけセット」
ちょっとカッコいいでしょ。タッパー上のガラス瓶がアルコール。右のチューブが潤滑ジェル。上のボトルが中性洗剤です。このままの状態でケースに入れてます。車いすの後ろのポケットにぴったりです。



洗ったカテーテル(以下「カテ」とします)はくるっと巻いて…


 さて、今日は初めて職場のトイレで自己導尿しました。
 座る位置を決めるのに少し手間取りましたが、なんとかなりました。ズボンをどうしようか悩みました。結果、まだ不慣れなので片足だけ全部脱ぎました。右足だけ靴を脱いでズボン、パンツも脱いで、再び靴だけ履きました。
 あとは習った手順どおり。血尿以外は特に問題なし。もう膀胱炎の血尿じゃないと思うんだよね。入れ方が悪い?あるいはカテが太すぎる?
 
 時間的にはちょうど20分かかりました。今までは一回につき10~15分。お腹の調子が悪かったりするともっとかかっていました。1時間から2時間置きに行っていましたから1日(職場で)4~6回ですね。
 導尿すれば残尿がほぼゼロになりますから、尿意をもよおすまでの時間は相当長くなりました。それでも日中最低でも2回、できれば3回行った方が良いみたいです。

 一日の尿量は1200~1500ccが望ましいらしいです。で、一回の尿量は300cc程度が良いらしいです。計算すると一日に4~5回ですね。…ネット情報ですけどね。
 自宅で朝一回、職場で午前、午後に各1回、帰ってきてから1回、寝る前に1回で5回ですね。 
 中途半端な尿意があるので、トイレに行くタイミングが難しいです。時間だけで行ってもあまり出なかったらイヤだし…。尿量を量れば、どの程度の尿意で行けばどれくらいの量が出るのかわかるんだろうけどね。

 職場以外の外出先でのトイレも考えないと。
 いつも行くイオンの身障用トイレは、便器と手洗いが離れています。使ったカテを洗うのがちょっと大変かな。
 トイレによっては壁から離れていたりするところもあるので、そうなると壁に寄りかかれない。やっぱり車いすに乗ったままで導尿するスタイルを模索すべきだろうか。車いすだと、身体は保持されるからズボンも脱がなくて済むかもしれない。その場合は、便器までは距離があるから、別の容器にすることも考えないと。ペットボトルを使っている人のブログも見ました。

 昼食後のクラビット、忘れてしまった…。一番大切なところなのに。夜になって気付いて、慌てて飲みました。24時間ごとなので、まあ許される範囲でしょう。血中濃度も上がってる事だろうし。

 ということで、職場での自己導尿、なんとかクリアです。
 もう少し慣れたら、車いすに乗ったままの自己導尿にもチャレンジしてみたいと思います。

 8日にはIクリニックで検査です。それまで無事にいけますように!

自己導尿スタート その2

2012-04-30 | 日記
<第四日目>(4/29)

 朝一番でトイレに入るも出ず。シャワーを浴びて朝ご飯を食べてから再度挑戦するも出ず。結局出ないじゃないか。
 夜間急病センターは夜7時からなのでまだ誰も出ないだろうと思い、市のホームページに載っていた「救急医療情報案内センター」へ電話。

私 泌尿器科の当番病院を教えてください。
オペレーター 泌尿器科には当番病院はないのですが…。救急車で運ばれるような場合の病院はありますが…。
私 そこを教えてください。
オペレーター どうされたのですか?
私 おしっこが出ません。
オペレーター (不承不承)わかりました。○○××ですが、事前に病院に電話をしてから行ってください。
私 わかりました。

 これね、かなりかちんときました。
 こっちは苦しい状態で病院を探している患者です。その相手に一番最初に「当番病院はありません」と言うのは接遇として間違いです。患者を不安にさせるだけですし、そもそも初見の相手に否定から入ってはいけません。

私 泌尿器科の当番病院を教えてください。
オペレーター わかりました。○○××ですが、泌尿器科の場合は救急車で運ばれるような場合の当番病院ですので、必ず事前に電話をしてから行ってください。
私 わかりました。

 そのくらいの想定問答集は作っておいてもらいたい。

 閑話休題。
 で、この日の病院は先日のOクリニックと同じ地区にあるJ会病院。10時半頃、事前に電話。ドクターと話す。状況を説明すると、膀胱炎の状態で用手排尿は行ってはいけないと叱られる。命に関わる事もあると脅かされました。すぐに来てくださいと言ってくれたので、例によってiPhoneのマップ頼りに向かいました。ちょっと横道に入るところだったので、何度か道を間違えながらも到着。
 すぐに入院病棟で、若いドクターと年配のナースが診てくれました。今回はこれまでの経験から、発熱~昨夜までの経過をメモにして渡しました。まずはエコーで膀胱と腎臓を確認。膀胱は形がいびつになっている、腎臓は外見的には問題ないようだ、とのこと。ドクターが導尿(450cc)。更に前立腺も触診。少し固いかなとのこと。

 カルテを作りながら、ドクターと相談しました。その結果、1 電話でも言ったが、膀胱炎の状態で用手排尿はしてはいけない。 2 今まできちんと泌尿器科にかかってないのはなぜか。これを機に自己導尿を覚えるべき。 3 本日これから、ナースが手順を教えるから、今夜からは自己導尿。 4 後日検査予定になっているIクリニックにはこの経過を説明するように。 という事になりました。
 自己導尿については、ここしばらく残尿感が強くなってから、必要性は感じていましたし、今夜(日曜)と明日の連休最終日も導尿のために緊急当番病院巡りをしなくてはならないかと思っていたところだったので、ありがたい申し出でした。

 ここから先は婦長さん?クラスのベテランナース。手作りと思われるプリント冊子を使って、自己導尿の概要を説明。あとは実地あるのみ…となったのですが、先ほどドクターが導尿したばかりですからお腹の中はからっぽ。とりあえず、1Fロビーの自販機で飲み物を買って、尿の作成に時間を取ることに。ちょうどお昼でしたから、ナースもお昼ご飯。

 小一時間かけて500mlのペットボトル2本(紅茶飲料(無糖)とスポーツ飲料)を飲みました。休日の誰もいない受付ロビーで、iPhoneでネットをチェックしながら時間をつぶしました。この時間に、頸椎損傷の方のブログや「自己導尿教室」とかいうHPを読んで参考にしました。

 ロビーの時計が2時になる頃、ちょうど尿意をもよおしてきましたので、3階の入院病棟ナースステーションへ。
 車いすで入れるトイレが使用中だったので少々待たされました。その間に段々尿意も強くなってきます。ようやく空いたので、ナースと共にトイレへ。

 手順は頭の中で何回もシミュレートしてきたはずですが、いきなり便器へ移ろうとした時点でストップがかかりました。手を洗っていません。まず、手をきれいに。まあ、その後車いすを動かしたり便座に手をついたりするので、どうかなとは思うのですが。とにかく手洗いからやりなおして便座へ。
 元々ポリオで臀部は未発達。お尻はほとんど便器の中に埋まってしまい、導尿する体勢にはなりません。それで、便座の壁側のふちに腰掛けて背中を保持しながら両手を空けます。

 習っている時に最初に驚いたのは、「清潔」に対して意外とアバウトだということ。病院で処置される時には亀頭部をアルコールで拭き、カテーテルを鑷子(ピンセット)でつまみながら挿入します。しかし、自己導尿ではカテーテルは手でつまむし、亀頭部の消毒も不要だと言われました。カテーテルも使い捨てではなく、中性洗剤で洗って一日使用するそうです。

 そんなわけで、パッケージからカテーテルを手で取り出し、潤滑剤のジェルを先端部5センチくらいに塗り付けます。左手で陰茎を保持しながら右手で尿道口へゆっくり挿入。導尿はされるのは慣れているので、あまり恐怖感はありませんでしたが、それでも緊張。ゆっくり、半分くらい入ったところでカテーテルから尿が出始めます。この時のカテーテルの扱いが難しい。あちこちに放水しそうです。挿入を進めながら飛び散らかさないように注意が必要です。先端を4~5センチ残して挿入は終了。そのまま尿が出終わるのを待ちます。

 終わったら、ゆっくり引き抜き始めますが、すぐにまた尿が出てきます。そこで出終わるのを待って今度はまた元に戻るくらいまで挿入します。またゆっくり引き抜きながら残尿がないのを確認していきます。あとは最後まで抜いてしまいます。最後にカテーテルの先端部に血尿が少しついていました。多少の出血は仕方ないとのこと。
 初めてとは思えないと褒められました。

 トイレから出て、別の区画で使用済みカテーテルの洗い方も教えてもらい、終了。カテーテルは中性洗剤(台所洗剤)で洗います。その方が脂分が落ちるそうです。中も流水を通して洗浄。その後は水を切って、くるっと巻いてタッパーとかに入れておくそうです。今日はたまたま手近にあったアルコール綿の空きパックに入れてくれました。

 潤滑剤のジェルは新品チューブごと、カテーテルは次回Iクリニック受診予定日までの10本+5本を大きな紙袋に入れて持たせてくれました。何かあったら電話するように、申し送りもしておくからと言ってくれて、本当に感謝です。この安心感が大切だと思いました。多分、あそこの病院、少し遠いしこれから行く機会があるとは思えないけど、ドクターの真剣さやナースの親切さが心に沁みました。ありがとうございました。
 ちなみに、ここの病院では支払いは後日電話連絡するので振り込むようにとの事でした。

 さて、次からは単独の自己導尿。仮免一発パスでいきなり本免許もらったようなものです。事故らないようにしないと。
 夜、自宅で初めてチャレンジしました。床に敷いていたマットは汚すと面倒なので片付けました。便座の形や壁の位置等で、寄りかかる向きが病院での時とは逆になってしまい、少々やりにくい。トイレットペーパーをあらかじめ何回分か取っておき、下半身は裸でスタート。

 亀頭部の清浄は不要との事でしたが、一応きれいなペーパーを濡らして拭きました。潤滑ジェルは太もものうえで塗ります。先端5センチくらいにたっぷり塗り付け、尿道口へ。この位置だけ少しわかりにくいですが、縦につまむようにすると口が開きます。そこを確認してからゆっくり挿入。痛みは元々ほとんど感じないので、問題ありません。そのまますすめて練習どおりに終了。抜いた後にはやっぱり血尿が付きました。

 カテーテルはとりあえず水洗タンク上の手洗いスペースへ。身支度を整えて、車いすに戻ります。便器の中をチェック。尿の色、混濁具合を確認し、流します。タンクの手洗いでカテーテルの表面だけざっと流します。
 本来であれば、尿量計測のために別の容器に排尿した方が良いようなのですが、そのためには手がもう一つ必要な気がします。ここは今後の課題のひとつということで。
 トイレのすぐ横が洗面台になっていますから、ここでカテーテルを洗浄します。水を切ってからもらってきた容器へ。
 これで終了です。手洗いから20分以上かかりました。

 この後、今日(4/30)まで自宅トイレで5回自己導尿しましたが、大きなトラブルもなく少しずつ習熟してきています。ただ、血の固まり?がカテーテルの先端に残るのが気掛かりです。ナースは少しくらいは仕方ないと言ってましたが、毎回の事なので、入れ方が悪いのか、膀胱炎の名残なのか不安なところです。
 
 次の課題は職場での処理です。
 まずは、車いすの後ろのポケットに収まる大きさで「外出用導尿セット」を作らなければなりません。外側のケースとカテーテルを入れるタッパー。旅行用の小瓶に潤滑ジェル、中性洗剤、ついでに消毒用アルコールも用意しましょう。
 今日の半日は、近くのイオンでこれらを揃えるのに費やしました。

 職場のトイレでスムースにできるようになれば、次は飲み会の時にどうしようか、旅行の時は?など、今までと大きく変わる部分を少しずつクリアにしていかなければなりません。
 いずれにしても、これで私はひとつ先のステージに移った気がしています。ここでまた、情報を集め、自分自身も訓練し、快適な生活が送れるようにしていきたいと思っています。
少し大げさに言えば、新しい人生かなと。Markと呼んでください。改でもけっこうです。

 次は、明日の職場での様子と、「外出用導尿セット」の中身について写真も交えて報告したいと思います。

自己導尿スタート

2012-04-30 | 日記
 高校生の時に、脊髄損傷となりました。元々、別の障害があったのですが、大きな手術の後遺症(事故?)で脊髄にダメージを受けてしまいました。
 排尿に関しては、これまでは両手で下腹部に圧をかける用手排尿によりおこなってきましたが、最近、これまで以上に残尿感が強くなり、トイレの回数が多くなるなど、不調な毎日が続いていました。
 自分の中では、原因は「前立腺の肥大?」「ポストポリオによる筋力の低下」などかとは思っていたのですが、病院を受診するまでにはいたっていませんでした。

<第一日目~二日目>
 それが、先週の木曜(2012.4.26)の夜に発熱(38度)、尿道炎かと思いかかりつけの内科医から抗生剤をもらいましたが、翌金曜日になっても熱が下がりません。午前中は調子が良かったのですが午後からまた発熱感に襲われ、更にまったく尿が出なくなりました。これにはさすがの楽天家の私も慌てました。ほとんどパニックです。尿道炎には水分摂取が大事ですから、多くの水分を摂っていたのに中程度の尿意の状態で一滴も出ないのです。

 これは導尿してもらうしかないと思い、夜間救急センターに電話をしました。ところが、ここは内科、小児科など限られた医師しかおらず、症状を説明した時点で泌尿器科の当番病院で診てもらうようにと言われ、電話番号を言われました。 
 
 本日の泌尿器科緊急当番病院(二次救急?)は南区のOクリニック。事前に電話をするようにということだったので、まずは電話。ナースに症状を説明し、オペに入っているというドクターの了解も得られたので、クリニックの電話や住所をiPhoneに入力してから出かけました。
 住所としては、私の家からクルマで30分強。ただ、あまり土地勘のない地域でしたから、iPhoneのマップ機能を頼りにクルマを走らせました。いざ、運転を始めると、さっきまでの尿意はどこへやら。お腹の中は結構な量が溜まっているはずですが、多分膀胱が伸び切ってしまったのでしょう、あまり苦しさを感じる事もなくクリニックへ到着。結局電話をしてから45分くらいかかったでしょうか。

 クリニックへ到着すると、ナースが待っていてくれました。やがてドクターもやってきて、簡単に問診。お腹の中をエコーで診た後、ナースが導尿してくれました。800ccも出ました。
 夜間の救急体制の中なのでできる事は導尿くらい、と事前に言われていましたから、翌日に必ず専門病院を受診するようにと釘を刺されて診療終了。
 ちなみに、これも事前に電話で言われましたが、現金を1万円支払ってきました。差額は事務が開いてから後日取りにくるようにとの事でした。やはり自宅に現金は置いておく必要はありますね。特に連休前は。

<第三日目>
 土曜の朝、シャワーを浴びてから中央区のIクリニックへ。過去に2~3度受診した事のあるクリニックです。
 まずエコー、続いて昨夜以来の導尿(400cc 血尿少量)。尿検査、前立腺触診。ボルタレンサポ50(座薬)挿入。抗生剤(クラビット500)検査日まで分処方
 診断要旨
 膀胱炎・尿道炎、前立腺肥大、前立腺炎。
 膀胱壁がいびつになっている。膀胱炎では熱は出ない。熱は前立腺炎のものと思われる。座薬により改善するので、排尿できるようになる。日を改めて詳細の検査をしたい。

 毎週土曜日の恒例の用事もキャンセルし、家でおとなしく安静にしていました。本当は膀胱炎には水分摂取が大事ですが、先日の事もあり、また「出るようになる」というIクリニックのドクターの言葉も信用できなかったのか、いつもより多くの水を飲むことはありませんでした。

 夜、6時半頃、尿意を覚えてトイレへ。期待をしながら下腹部に圧をかけるもほとんど出ません。まだ溜まり方が少ないかともう少し溜めてから再度チャレンジする事に。しかし、一応事前に夜間救急センターに電話をして本日の当番病院を確認しておきました。 
 結局9時過ぎに再度チャレンジ。でもやっぱり出ません。
 今夜もやはり導尿しかないかとあきらめて病院へ電話しようと思いましたが、前日のOクリニックでドクターが「当番は9時まで」と言っていたのを思い出し、やむなく再度夜間救急センターへ電話。9時を過ぎたので当番病院は無理なのでしょう?と聞くと「それは朝9時~朝9時までという意味でしょう」との事。要するに1日って事ですね。それでも、またクルマで30分以上かかる場所でしたので、泌尿器科はないのを承知の上で夜間急病センターで導尿だけしてくれるようお願いしました。1時間待ちでも良ければと言われちょっと迷いましたが、こちらは自宅からすぐですし、もう電話をかけて症状を説明する気力が残っていないなと思い、夜間急病センターに向かいました。

 到着すると、確かに内科に「1時間待ち」の札。尿意はあるものの、昨夜程でもなく、1時間もiPhoneのSkyBookアプリで夏目漱石など読んで過ごしました。
 若いドクターに症状、状況を説明するも話がくい違います。私がこれまで自己導尿をしていなかったという前提がずれていたようです。そこを話すと納得して処置室に回してもらえました。
 処置室でナースに導尿してもらいました。600cc。少量の血尿。問題はなかったのですが、ただベッドがとても狭く、寝たり座ったり、乗り降りの時にはちょっとこわかったです。