残尿ゼロの生活~自己導尿の日記~

脊損生活36年。53歳になって用手排尿から自己導尿へ緊急スイッチ。落ち着くまでの記録を書きます。

通院

2012-06-19 | 日記
 とりあえず定期の通院。
 尿検査も異常なし。順調順調。

 ひとつ気になったこと。
 以前から懸案の「キシロカインゼリー」。


 私の使い方だと、1ヶ月に2本~3本が必要なようです。先月は最初の救急でもらった潤滑ジェルが残っていたので使用量が少なく、結局丸まる一本ちかく残っていました。なので今日は2本だけもらってきましたが…。
 明細を見てちょっとびっくり。これは保険対象外なんですね。1本500円程するようです。2本で1000円強。カテーテルセット、マスキン液(消毒)と検査費用で3000円ほどかかるのはわかっていましたが、キシロカインゼリーを含めると4000円になってしまいます。

 いや、必要なモノなら金額のことなんか言わないけど…。麻酔はいらないからね。やっぱり薬局で売っている潤滑ジェルに替えようかなと思案中。値段と使い勝手を調べてみようかな。

久し振りの…出血(^_^;)

2012-06-12 | 日記
 今使っている「セーフティカテ」にしてから、最初の数日こそ出血があったものの、それ以降はまったく出血することがなくなっていました。したがって、出血の原因もカテーテルの挿入方法というよりも、身体がカテーテルに馴染んでいなかった…と結論づけていたところでした。

 ところが、あれからちょうど一ヶ月、昨日、今日と数回出血してしまいました。出血と言ってもカテーテルの先端に少し付く程度で、例によって「これくらいは仕方ないか」と思える程度ではあるのですが、やっぱり出血すると凹みます。慣れてきて挿入が乱暴だったのか、もう少しゆっくり挿入すべきなのか、それともそんな事とは関係なく身体の方に何らかの変化があったのか、よくわかりません。いつもより少し丁寧に、ゆっくりとした挿入を心がけて様子を見ます。
 それにしても、ちょうど一ヶ月での出血とは…。もしかしたら生理か?(^_^;)

 さて、つまらない冗談はさておき、半月ぶりの更新なのでこの間の変化も記録しておきます。

◎キシロカインゼリー
 皮膚麻酔の機能なんて必要ないのですが、今のクリニックではこれしか扱っていないと言われてしぶしぶ使い始めました。まあ、使ってみると麻酔の効果はほとんど感じられません。指先に付いても何も変化ないし、太ももの上でカテに塗り付けたりするのですが、数分後に触れてみても何も変化はありません。潤滑ジェルとしては少し粘度がゆるい気がしましたが、使っているうちにちょうど良い固さになってきました。空気に触れる事で多少固くなるんでしょうね。あえて他のジェルを求める必要はないようです。

◎導尿姿勢
 以前は、便座に乗り移って、ズボン・下着を片足だけ脱いで行っていました。特に職場のトイレでは片足脱いだズボン等が床に付きそうになったり、靴を脱いだり履いたりが結構面倒で、なんとかもう少し簡単にできないかと思っていました。
 車いすのままで便器に向かうのも挑戦していたのですが、カテの長さから考えると便器の直前まで乗り付けなければならず、そうすると足を開くためにはズボンを脱がなくてはならず、結局片足脱ぐというのは大差ないことになってしまいます。しかも、便器の側面というのは意外に汚れていて、ここにズボンや足をくっつけるのも抵抗がありました。

 例えば、尿器(しびん)を使えば、便器に関係ない場所で導尿ができます。車いすのままで尿器を使えばいいんです。そうすれば、いちいち便座に乗り移る必要もなくなります。
 で、まずは自宅で始めました。市販の尿器では家のトイレでは使用後に洗いにくいです。デカイですから。いろいろ考えた結果、1ℓの野菜ジュースのペットボトルを使う事にしました。そのままでは口が小さくてこぼしてしまいそうなので、上部の狭くなった部分はカッターで切り取りました。形状としては「四角柱」です。これは使いやすいです。たまたま私の家用の車いすは、足下にこのペットボトルを置くのにちょうどいい形になっていて、両手を空ける事ができます。使用後もトイレの水洗の手洗いのところで水を汲んでトイレに捨てるという方法でスムーズに洗浄できます。汚れが目立てば、また作り直せばいいだけですし。ついでに100mlごとに目盛りも打ちました。

 とりあえず、家ではこれでオッケー。あとは肝心の外出先です。
 導尿の体勢自体は車いすの上でもできるようになったので、あとは便器を抱えたくないから尿器を準備するだけです。
 ところが、これがなかなか大変です。1ℓのペットボトルなど持ち歩きたくありません。これだけのために、せっかくコンパクトにまとめていた導尿セットが台無しです。リュックサックをひとつ背負っていく事になってしまいます。

 いろいろ考え、探しました。
 一度の尿量はほとんどが150~300mlです。できれば1ℓの容器があれば安心ですが最低でも500mlあれば何とかなりそうです。

 最初にビニールのバッグを考えました。某HPによると傘の収納袋がいいそうです。ただこれも、使い捨てにすることになりますから、洗ってから捨てなくてはならないでしょうし、外出先によっては汚物入れが用意されていないところもあります。また使用中の安定性も心配です。

 次に思い浮かんだのが、最近よく見かける「折りたたみ式カップ」。私もうがい用の小さなものをひとつ持っています。これの大きなヤツがあれば携帯にも便利ですよね。ネットで探しましたが、ほとんどがうがい用の小さなもの。中には250mlというものもありましたが…。

 でもようやく見つけました。480mlです!分類としては登山用品のようです。名称としてはマグカップですが、計量カップとしての目盛りも付いていたりして幅広い用途に使うようです。メーカーとしてはまさか尿器に使われるとは思っていないでしょうし、もしかしてイメージダウンにつながるかもしれないので商品名は伏せておきます。Amazonで1,300円程で購入。これまで一週間程職場のトイレで使っていますが、まずまずの使い勝手です。大きさも畳んでしまえば「導尿セット」のケースにぎりぎり(無理矢理?)入りました。洗浄後の水滴が気になるので、古いタオルハンカチを半分に切って使っています。

 これで、どこのトイレでも便器との距離や周りの汚れなどを気にしないで自己導尿できるようになりました。
 実は私の中では夏場の某ビヤガーデンで屋外の公衆トイレを使う時の事を想定しています。たくさんの人が使うので、トイレは決してきれいと言える状態ではありません。床も水か小便かわからない状態で濡れていますし、便器の周りも触れたくない状態です。車いすトイレでも大差ありません。ここでスムーズに排尿できるように、というのが私のささやかな目標です。
 目標に一歩近づいたかな…(^ ^)v

通院

2012-05-23 | 日記
 昨日、Iクリニック受診してきました。

 消毒液は1ヶ月分で500ml×2本をもらってきました。
 潤滑ジェルは、やはりキシロカインゼリーしかないとのことで、仕方ないのでそれをもらってきました。前にも書きましたが、普通の潤滑ジェルでいいと思うんですがね。
 あとは尿検査をして、前回の検査結果を聞いてきました。

 前回の血液検査の結果では概ね異常はなかったものの、唯一前立腺の腫瘍マーカーがひっかかりました。おそらく前立腺炎のせいだろうということで三ヶ月後に再検査をする事になりました。
 今回の尿検査では異常なし。とりあえず、今の方法で問題はないということだと理解しました。

 前回の受診も5月だったので、月が改まらないとカテーテルは保険が効かないとのこと。かといって、また2週間後に来るのも面倒だし、前回もらったカテーテルであと一ヶ月(合計一ヶ月半)使えるのかよくわからなかったので、やむを得ず保険外で買ってきました。1,700円程と言われました。ただ、明細書を見てもカテーテル代の表示がなく総額で4,080円を支払ってきました。点数で書かれてもよくわからんし…。

 このクリニックのトイレ、個室には車いすで入っていけません。トイレと言うより尿検査のための採尿コーナーといった感じですが、なかなか車いすのままで自己導尿~採尿するというのは難しかったです。
 いったんあきらめたのですが、いろいろ考えて、採尿カップではなく尿器を借りて再度挑戦しました。結果はなんとか自分で採れたのですが、いずれにしても車いす・自己導尿・採尿というのにはかなり厳しい環境です。

 で、看護師さんが「自宅で採ってきてもいいですよ」と言ってくれて、カップと試験管のような(なんて言うのかわからない)キャップのできる細い容器を渡してくれました。来月は朝一で採尿して持って行きます。

 半月使ったカテーテルは、とりあえず消毒液を替えて予備として保管しています。毎月1セット予備ができるので、自宅~職場~クルマと置いておこうと思います。更に増える分は、またその予備を更新していこうと思います。
 捨てるのは…医療廃棄物じゃなく普通のゴミとして出していいんだよね?(^_^;)クリニックで回収しなかったということは、いいんだよね。…いや、出すけどさ。

 ちょっと言いにくかったですが、冬の積雪時には駐車場から辿り着けなくなるという理由で、転院をお願いしまいした。実際には、前立腺の様子が判明してからになると思います。10月に紹介状を書いてもらって、11月から変える事つもりでいます。
 まあ、それはそれでまたちょっと不安ですが。
 

病院選び

2012-05-20 | 日記
久し振りの更新です。

 先日のIクリニックの受診から二週間弱、大きなトラブルもなく順調にきています。最初に3日程続いた出血も、その後は一度も起こさず、自己導尿生活にも大分慣れてきました。

 先日、街なかに行ったついでに大きな本屋さんで「自己導尿指導書」なる本を購入。看護師さん向けの書籍です。
 その中で、挿入前に尿道周りの消毒が必要かどうかというQ&Aがありました。私も迷っていた部分だったので、興味深く読みました。結論としては、水で拭く程度でかまわないようです。消毒した場合と蒸留水で拭き取った場合で、感染症の発症リスクに大差なかったという研究例があるそうです。むしろ消毒を繰り返す事で耐性菌を生み出してしまう可能性もあるとか。

 で、とりあえずここ一週間は消毒していません。ティッシュを水道水で濡らして拭き取る程度にしましたが、今のところ尿が濁ったりはしていません。
 「清潔」よりも、長時間尿を溜めずに出してしまう事が大事なようです。細菌に繁殖する時間を与えないということでしょうか。

 あと、清潔に関しては、手指の消毒があります。現状ではまず流水~石鹸で手を洗い、便座に移ったりズボンを下げたりした後、導尿の直前に手指消毒用のジェルを使っています。手を洗った後、どうしても便座に手をついたりあちこちの手すりにつかまったりするので、その手でカテーテルを触るのは抵抗があります。でもこれも前述の理由からすれば、いらないのかもしれないですね。でもまあ、もう少しこのまま進めたいと思います。

 今いちばんの問題は…。病院です。
 Iクリニック、一ヶ月に一度の通院と言われ、カテーテルとそのケースを満たす消毒液をもらってきているのですが…。この消毒液、毎日交換するように言われたので、そのとおりに交換していたところ、どうも日数に比べて減るのが早いようです。

 渡された消毒液は500ml。薄めずに使えと言われています。カテーテルのケースに水を入れて計測したところ、一度に30mlほど使うようです。毎日交換したら半月で無くなる計算です。あと3~4日で無くなるので、今週中には再度通院しなくてはなりません。なんだかな~といった感じです。あまり自己導尿の指導経験がないのでしょうか。先日の受診時もほとんど指導はなかったし。技術的な指導はもちろん、精神的なフォローも必要だと思うのですがね。

 そもそもこのクリニック、駐車場がなく冬期間の積雪時を考えると家の近くの少し大きな病院に変えようと思っていたので、早めに手を打った方がいいのかもしれません。

 ちょっと気が重いです。

自己導尿セット

2012-05-10 | 日記
 5月8日、予定どおりIクリニックを受診してきました。
 腎臓、上部尿管の造影剤撮影と膀胱の容量や括約筋の反射などの検査を受けてきました。
 長年、用手排尿を続けてきましたが、幸い腎臓に異常は認められなかったようです。その他も脊損の典型的な反応だったようで、「自己導尿にしましょう」という結論でした。いや、もう始めてるんだけどね。

 もちろん、連休中の状態、自己導尿を始めている事は既に話してあります。それでもきちんと検査を受けて、「やはり自己導尿」という結論になったということは、自分自身を納得させるためにも必要だったかなと思います。





 それで、既に開始しているということで、細かな説明はなく、カテーテルだけ自己導尿専用の製品を渡されました。
 専用のケース内を消毒液で満たしておき、使用後は流水で洗ってケースに戻します。消毒液は一日一度交換。カテーテルは一ヶ月使用します。一ヶ月後に通院して、尿検査等を行い、新しいカテーテルに交換してもらうことになるようです。

 ケースは二つ折りになります。二つ折りの留め具が、開いた時に手すり等にひっかけられるフックになるのは、二度目に使った時に気付きました。
 持ち歩く時は、二つ折りにして携帯用の外ケースに入れます。

 カテーテルには目盛りが付いていて、20センチ挿入すればいいことになっています。でも、救急病院では33センチのカテーテルを5センチくらい残して挿入するように習いました。単純に計算して8センチも違う…(^_^;)
 どっちが正しい?

 今回のカテーテルは、救急でもらった使い捨て(一日使用)に比べるとかなり固いです。やわらかいカテなら膀胱内に長く入っても問題ないけど、固いのは変なところを傷つけたりする可能性があるのかな。
 あと、病院では仰臥位で挿入するけど、自己導尿では座位だから下部尿路入り口(膀胱出口)が下に向くよね。これだと、カテーテルの先だけが膀胱内に入ればいいので、20センチなのかな。…そんなことを考えています。

 潤滑剤は「キシロカインゼリー」を渡されましたが、ほとんど痛みは感じないので皮膚麻酔のキシロは不要。むしろ指先などについたら感覚がなくなったりするんじゃないのかな?尿道内にキズがあればアナフィラキシーショックを起こす事もあると本で読んだし。で、いらないと断りました。救急でもらったゼリーはまだたくさん残っているし。でも、Iクリニックには他の潤滑剤は置いてないみたいだったから…。来月には用意してるかな。

 そんなわけで、ようやく自己導尿専用キットを入手できたので、8日の夜からは自宅で使ってみました。ところが、前述のようにカテが固いためか、いきなりの出血。これまでで一番出血してしまいました。何が悪かったのか…、いろいろ考えたんだけど、柔らかいカテでは有効だった横からの挿入方法が災いしたように思い、おとなしく真っ直ぐ縦に挿入する事にしました。ただ、潤滑ジェルをたっぷりつけて、尿道口を押し開くようにゆっくり挿入するという点はそのままです。

 8日夜~9日いっぱいは出血が続きましたが、今朝10日の朝には大体おさまりました。まだ名残のような一滴程度は付くのですが、それこそそのくらいは仕方ないんでしょう。血が出ると、一気にテンション下がります。傷つけないように慎重に行わないと。

 自己導尿専用のカテということで、細かな工夫がされています。排出側がホーンのように広がっていて尿が一気に飛び出さないようになっていたり、前述のフックなども使ってみるとなかなか便利です。
 9日に早速職場のトイレで、便座に乗り移らずに車いすのままチャレンジしてみました。まあ、なんとかなりましたが、まずは流血せずに使えるようになります。車いすのままの導尿はその後再チャレンジします。ズボンの下げ方とか尿の受け方とか細かなところでいろいろ工夫が必要なようです。

 なんだか、毎日疲れてます~(>-<)