私の生まれは 農家果樹栽培の家でした
食べるにはこれと言って不自由はなかったけれど
その頃(当時)は誰もが贅沢をする時代ではなかった気がする
今のように情報が簡単ではなかったし連絡網もなく
時代そのものが落ち着いた環境でした
父と母はお寺さんに親交が深かったせいか
遊びや勉強も宗派の寺によく行ったものでした
同じ地域に同級生のお寺があった
ここにもよく遊びに行ったものでした
遊ぶと言っても境内で遊ぶのであって
お堂の中まで行ったり玄関まで行くことなどはなかった
すこし高貴なところだろう 幼ない子供心にそう思っていた
幼稚園 小学校 中学校と一緒だったMちゃん
成人となり
それぞれの子供たちも成長し
落ち着いたころ同窓会で会う 同級生のMちゃんは
子供のころと変わらず落ち着いた静かな女性でした
雨上がりの花
くっきりしてるけど 涙がある 曇りがある
私の好きな黄色です
時折思い出すMちゃんのお寺は ニッキの木がある風景と
寺に行くまでの階段です
木々が深くいっぱいありました
故郷が時折 恋しくなる年齢になりました