「オフィス人事教育のふれあいブログ」  

日々の何気ない暮らし、仕事のなかで感じたこと・思ったこと。悲喜こもごも。そして”一歩、前へ。”

冬眠覚め、いきなりの4月・・。

2013-03-23 23:03:06 | Weblog

何となくうきうき、躍動的な桜の季節がやってきました。

お正月明けからこのブログも長期沈黙でした。

長い長~い冬眠から覚めて辺りの空気にやっと触れることができました。そしてざわざわ、ぼわぼわ、だーだー、あらゆる生命の息づかいが噴き出しているのに驚きました。庭は椿が満開です。甘酸っぱい沈丁花の香りが一帯に漂っています。山つつじも、まるでおらが春を満喫しているかのようです。

      

僕の好きな季節は、冷気の張詰めた大寒が過ぎ寒きなかにも春の足音が近づく余寒、残雪の時期ですが、今年はそんな季節の移ろいをゆっくり感じとれないまま一気に芽吹きの春陽期に来てしまいました。さすが凍るような寒い時期は苦手ですが立春からひな祭りまでのなんとも凛とした空気の中にやがて来る春の息吹きに耳を澄ます気持ちのゆとりがなかったことが悔やまれます。

「啓蟄」って言うじゃないですか。林や森の中で落ち葉に盛られた地表の深くに昆虫や微生物が一斉に動き出す様はダイナミックですね。

楢や椚など冬木立ちの中で耳を澄ますとしゅうしゅう・しゅるしゅる・さらさら、いった細胞分裂というか樹液の流れや昆虫たちの動く音が聞こえるんですね。何かが動くと冷たい空気は微妙に移動し入り込んだ枯れ木立ちの間に風が複雑な表情で変化するんです。

2月から3月にかけての林や森には、こういう清浄たる山々にこだまする風の表情とやがて放出されるエネルギーの溜めが創りだす自然音に溢れています。

都会で育った方にはあまりリアル感はないでしょうが、田舎者の僕には確かに動植物のうごめきや命の営みがものすごい響きとして聞こえるんですよ。ほんとです。嘘じゃありません。「うお~~ん、お~~ん~~・・」という静かですがずっしりと拡がりのある音響です。

分かりますか?。年輪を重ねた大木に耳を当てると地中から水や養分をすいあげる樹液の流れの音が聞こえますね。あの大合唱のような声をベースにもっと奥深い喜びのエネルギーの響きなんです。

聞いてみたい方は、来年2月20日過ぎに僕が案内しましよう。京都府山城の山々は春の陽を浴びて今は雑木林が一面に薄紫色を放っています。重なり合う峰々が、萌黄色と群青色で織りなす淡い面を稜線にして、個性的に表わしています。

 

それにしても捲るめく自然の移ろいの素晴らしさ、逞しさを改めて感じ入っている次第です。

 

変な話ですが人間であれ動物であれ野ざら死にすると夏場では1週間で骨皮すりえもんになり、2週間で白骨化するといいます。動物の死骸はいずれまた昆虫や鳥類など数々の動物の餌食となり、植物の養分となって生態を構成しています。

営々と続く命の生態を思うと生きとし生けるもの全てに感謝、感謝ですね。森羅万象、これ全て無常。

 

ビジネスの世界でも、同じように思います。

企業は新年度目標の基で一斉に動き出します。フレッシュマン達の新たな人材を入ってきます。また4月は異動のシーズンです。昇進や昇格に伴う栄転ならハッピーですが規模縮小や営業所などの統廃合などに伴う余剰人員の整理調整となるとちょっと暗い異動にならざるを得ません。今年から定年後に本人が希望すれば65歳まで継続雇用される制度もスタートします。それぞれが新たなステージに踏み込むスタートの時期です。

一方、団塊世代が大量にビジネス戦線からリタイアしていきますね。入社と退職、この新陳代謝で組織も活性化していきます。

 

春霞のお彼岸の休日、慌ただしさのなかですっかり忘れていた一番好きな季節を通り過ごしてしまった、ことは本当に悔しい。

やはり「自然の語りかけを耳を澄まして聞きとる」といった心の余裕が欲しいですね。1月から一足飛びに4月に突入のそんな思いの土曜日でした。

 


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