●あちゅい。
暑いです。へろへろです。
イギリス人的には、23度以上はすべて真夏日なので(笑)、ここ数日の東京は非常に堪えます。あうう;
梅雨のわりには雨を見ないなあ・・・と思ったら、「それは単に、建物の外にいる時間が極端に少ないからでしょ?」と指摘されました。
そうか(笑)。確かに、高層オフィスビルの窓の外は、雨のときもあったような・・・(遠い記憶)。暑いと昼食を摂りに外に出るのも億劫になるので、ほとんどの場合、同じビル内にあるレストラン街を徘徊するハメになります。
洋食屋さん。回転寿司。お茶漬け屋さん。とんかつ屋さん。ラーメン。カレー。パン屋さん。イタリアン。すたば(笑)。
・・・ロンドン暮らしから見れば夢のような選択肢ですが、これも毎日となると、それなりに飽きます。贅沢ですが。
●レカミエといえば?
オフィスの同僚の送別会で、元麻布のフランス料理レストラン「ル・レカミエ」に行きました。六本木ヒルズの裏側、っていう感じのロケーションです。
老舗と言ってもいい、まあ有名な店だそうです。そこそこ美味しいお料理が出てきましたので、文句は申しませんが。
でも・・・一軒家レストランという割には、地味な印象でしたね。内装が古ぼけてて・・・それがいけないんじゃなくて、中途半端なのかな? イマドキの豪勢な雰囲気にはほど遠く、かと言って気取らないカントリー風というわけでもない。どっちつかずなので、時代にちょっと取り残された感じ・・・?
ま、それはさておき。
レカミエといえば、あれです(笑)。皇帝ナポレオンや詩人シャトーブリアンを虜にした絶世の美人。パリ社交界の花形で、なびきそうでなびかない(笑)永遠の恋人・・・だったらしいですが。ジェラールとダヴィッドという、当代一の画家が腕によりをかけた肖像画のおかげで、今もその美貌を偲ぶことができます。
これが、ダヴィッドの「レカミエ夫人」(ルーヴル美術館)。
そんでこっちが、ジェラールの「レカミエ夫人」(カルナヴァレ美術館)です。
なんでこんなことを日記に書いてるかというと、あのね。
ダヴィッドの絵の彼女が横たわっているのが、シェーズ・ロング(長椅子)。わたしが『Cosi Fan Tutte』の中で、岩城さん看病中のクラウディオさまを寝かせたシェーズ・ロングって、実はこの絵がイメージ画像だったんです(笑)。
それを同僚とのディナー中に思い返して、にんまりしてたわたしって・・・。
えっ・・・この絵とは時代も国も違うって? 時代考証、めちゃくちゃなお話ですからね。細かいことは不問でお願いします(笑)。それよりこの程度の長さでは、クラウディオさま=香藤くんにはさぞ窮屈だったろう、ということのほうが気になります。
ま、どうせもう、使われていないだろうけど(笑)。