誰もいないビーチへ ３

かすかな輝く光が見え、青い海の一部が見えた
思わずみんなの足が速くなる
木々の間から見える砂浜は、真っ白でその向こうに輝く海は
太陽の光を浴びて、きらきら光っている

そして…

↑
なんの迷いもなく、海へ歩んでいった


↑
どこまでも続く、波うち際と白い砂浜…
七色の海…


↑
言葉はいらなかった。
ただただ、美しい波を眺め、美しい水面を眺め、
太陽の光を身体いっぱいに浴び、砂浜に素足で触れていた。
風が肌を撫でてくれる。

日本での自分を取り巻く様々な生活環境、仕事、家族、友達…
心で海と会話することで、不思議と心が落ち着く。
そして、スッと進むべき道が現われてきそうな感覚になる。

買っていたサンドイッチを食べ、お菓子を食べ、
それ以外は何もしなかった。最高の贅沢

時間の許す限り、私たちは海や砂浜と会話し、一体になった。


最高の贅沢な時間を過した後、波打ち際まで素足で歩いた。
この場所に出会えた事に感謝し、そして海や砂浜と会話できたことに感謝し
この美しい大地に感謝の言葉を、心でつぶやいた。
　…風の強さ、そして足元に寄せてくる波のしぶき…
神経を集中させていると、一瞬、『無』になる瞬間がある。
そして、その後は大きな波が包んでくれる。

海が受け入れてくれた瞬間である。
　　『ありがとう…』

海に背を向けることなく、その場をそっと離れた。


そして、パワーアップした私たち３人は、帰りの道へと元気よく
歩き始めました

おしまい