maeken1's journal

サッカー好きの青年、maeken1の気まぐれ日記

サッカーを真摯に

2014年07月27日 12時33分30秒 | よむ・きく・みる
サッカー関連も読書備忘録

「日本一のチームをつくる」藤井純一

僕の好きなセレッソ大阪の社長だった藤井純一氏。
大阪のガンバに対して地域を大事にし、いろんな施策で黒字転換
させた人。日本ハムからの出向でセレッソに来た。そののち、
北海道日本ハムファイターズに行き、社長に。新庄が引退する
シーズンに優勝を果たし、ドラフトで斎藤佑を引き当てた人。
その人のマネジメントストーリー。

ファイターズに来た時、社員の間違った球団の愛し方を正すこと
からスタートした藤井氏。本当にファイターズを愛しているなら、
ファイターズを「ファンに愛される球団」にすることに力を注ぐ
べき。野球を楽しく見るべきなのは社員ではなくファンだ。と
いう文章からも分かるように昔のプロ野球職員には危機感などは
なかったと想像できる。

親会社のサポートで成り立つ昔のプロ野球。親会社からすれば、
無駄な経費を使う子会社。それでは面白くないと思った氏は、親
会社の広告宣伝費という名目でなく、親会社が積極的にチームの
存在を利用・活用して商売に役立てているかという視点を大事に
した、というのは素晴らしい。

また組織としては、声を掛け合う親しみやすい集団という風土を
もち、それを外にも印象づけられるようになること、フロント
から選手、選手からファンへと伝われば、理想的だという考えは
また素晴らしい。

結局は顧客は誰か、につきるという印象。プロ野球の顧客は12
球団それぞれのファンではなく日本国民全体ということ。支持・
共感を得るべく国民が求めているものは何かを考え、それをどう
日々の運営に落とし込むべきか絶えず、真摯に問いかけるべし、
ということが本書の要旨だと思う

「サッカーを100倍楽しむための審判入門」松崎康弘

審判にとって必要なのは、もちろん正しい判定を下すことだが、
何かあった時に選手にきちんと対応することでもある。そこには、
真摯さもリスペクトもそして毅然とした姿勢もなければならない。

Wait&See、アドバンテージを適用することは試合の流れを
スムーズにするためのツールである。シミュレーションは審判を
だまして利益を得ようという卑怯な行為で違法。それに対して、
マリーシアは合法、そこの違いをしっかり押さえないといけない。
ロスタイムはきちんと時間を計測しているわけではなく、1回の
交代に15秒という形で計算しているとか。交代の時にイライラ
しても仕方ない、ということかも(時計が止まってたら、だけど)。

審判は7種類の反則を軸に、11種類で1試合に250の判断をし
40の笛を吹いてるとか。「正しいことより大切なこと」。。。
選手の性格も見ながら良いコミュニケーションが大切ということ

「世紀の誤審」生島淳

競技の構造的な欠陥が誤審を生んでいる、というのが筆者の味方。
また審判を批判するだけでなく、それが生まれた背景も考えてみる
というアプローチや、観衆の目が肥えていれば誤審は防げるという
考え方も面白いし、観客の観戦力が上がると共に競技の質が上がる
ということになる。。。

ちなみに、柔道の篠原の五輪での誤審は柔道が国際化へと普及して
行く過程と大きな関わりがあることと、日本が国際化に対応できて
いないこと、政治力が足りないことも大きな要因となっているとか。
具体的で分かりやすい

「観る眼」が変わるサッカー観戦術 小倉隆史

試合後の観戦術にある、戦いを終えた選手たちに温かい拍手を、
ってのは良い。しょっぱい試合を観たあとは、到底こんな気持ち
にはならないけれど、労い健闘を讃える拍手ってのはあっていい。

サッカーでもっとも大切なのは尊重しあうこと。相手がいなければ
試合ができないし、審判団がいなければ試合は無秩序なものになり、
観衆がいなければ盛り上がりを欠く。。。試合を作りあげる一員が
いて、いつもどおりにゲームが行われる、ってのはいい。

プロだから結果が出ないと厳しい視線にさらされる。でも、バスを
囲んだりってのは悲しい。監督交代を白いハンカチを振ることで
意思表示するようなあり方があっても良い。いずれにせよサッカーを
クラブを愛している。

応援するクラブがある幸せ、これは何ものにも代え難い
(画像はアマゾンより)
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