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幻家post

絵葉書のように旅の味わいをお届け

旧永山邸の物は言いよう

2019-12-02 | 札幌
異常な高温で雪が全部溶けました、というのではありません。
3か月前に訪問し、忘れていた旧永山武四郎邸。
札幌ファクトリーの東隣に建っている、開拓時代の建築。今頃は雪まみれ。

第二代北海道庁長官の永山さんの私邸で、洋風建築を取り入れた木造平屋。
1880年頃のこの辺りには、もちろん後ろのビルなどない。
開拓にあたった屯田兵たちの住居は非常に粗末なので、さぞ立派に見えたことだろう。

重厚かつ簡素な意匠、と公式サイトに書いてある。褒めているのかどうだか微妙な文句。
縁側のある表座敷は、付け書院もあり、確かに重厚と呼べるかもしれない。
隣り合う応接室は突然赤い絨毯敷きの洋室で、シャンデリアまである。

和洋折衷が、必ずしも融合して良くなるとは限らない。
何か、取ってつけたような違和感が、時代を反映しているともいえるか。
晩夏でもひっそり薄暗い室内。冬の寒さは想像に難くない。

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