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ケニア国内避難民(IDPs)についての報告先を募集いたします

2008-09-21 | お知らせ
 ケニアのナイロビからの更新です。

 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)海外学術調査「東アフリカ・マー系社会の地域セーフティ・ネットに基づく在来型難民支援モデルの構築」 が採択され、今年度から5年間の計画でプロジェクトを進めることになりました。

 計画書を申請した段階では、2007年2月に行った調査で、私が調査をしてきたサンブルとポコットの紛争で、国内避難民が発生していることに注目していました。しかし、その後、ケニアでは2007年末の総選挙後に大規模な紛争が各地で起こり、30万人以上と言われる国内避難民(IDPs: Internally Displaced Persons)が発生しました。そのため、サンブル、マーサイなどのマー系住民に限らず、より広域に調査研究を展開しています。

 今回の予備調査では、サンブルでロルコティを中心として紛争と避難民の予察を行い、その後、マーサイの居住域であるナロック、オロルルンガ、オルクルトゥで短期の予察を行い、最後に、ナクルで今なお12,000人が避難生活を営んでいるといわれる国内避難民キャンプの予察を行いました。いずれもごく短期の数日間の調査でしたが、スワヒリ語を使用して、避難民と避難民を助けてきた地元の人々から話を聞いてきました。写真はナクルの国内避難民のキャンプで撮影しました。

 研究プロジェクトの成果は、いずれまとめて論文や学会発表などで報告する予定ですが、日本では情報が限られているだけに、研究者以外の方々に対して、今回の予察結果をより広く報告することも重要だと考えています。また、今回調査に協力していただいた国内避難民の人々からも、日本でわれわれのことを伝えて欲しいとの要望をいただいています。

 つきましては、ケニアの国内避難民に関して、各種メディアからの原稿執筆依頼、出演依頼、講演依頼などを歓迎いたします。この問題に御関心がおありの方は御連絡ください。わたくしの連絡先などは、下記の静岡県立大学教員データーベースのわたくしのページを御参照下さい。

 静岡県立大学教員データーベース 湖中真哉

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