あるメルマガを読んでいる。
今日の内容を紹介したい。
①成果は出てくる
プロ野球記録の2215試合連続出場を果たし、
「鉄人」と呼ばれた元広島東洋カープの衣笠祥雄氏の追悼のために、
以前「小事は大事」という冊子に書いていた拙文を掲載します。
努力を続けていれば、成果は表れてきます。
習い事でも、スポ−ツでも、
休まずあきらめずに練習しているうちに次第に上達していくのが普通です。
しかし努力を続けているのに、なかなか成果が目に見えて表れないということも
誰にでも起こりうることです。
衣笠選手は、十八年間の現役生活中、常に順風満帆でプレ−をしていたわけではありません。
何度もスランプに陥りました。
打席に入っても、三振、凡打を繰り返すばかり。
打率は一割台を低迷。そのうちファンからも、「やめてしまえ」と野次をとばされ、
精神的にも落ち込んでいったこともありました。
どのような分野、レベルであれ、人はいずれ、自分の限界に行き当たります。
いわゆる「壁」です。
「壁」を突破するには、どうすればいいのでしょうか。
一つには「気晴らし」をするという方法があります。
つまり、これまでしてきた練習や努力をやめて、気分をリフレッシュさせること。
酒を飲んだり、どこかにドライブに行ったり、または普段はしないようなことをすれば、
くよくよ悩んでいたことから解放された気持ちになり、スランプを脱出できるということがあります。
しかしそれは多くの場合、精神的に楽になっただけで、仕事上必要とされる技術の「壁」を打ち破り、
本物の成長を遂げたというわけではありません。
本当に自己の「壁」を打破するには、努力を積み上げるしかありません。
衣笠選手には、毎日続けている人知れぬ努力がありました。
それは、寝る前に三十分の素振りをすることでした。
彼は、これをどんな日でも続けました。
酒を飲んで帰った深夜にもやりました。
スランプに悩みバットを握るのが辛い日にも、黙々と振り続けたのです。
すると、「壁」はある日突然、突破できます。
これまで悩んでいたことがうそのように、ガンガン打てるようになったのです。
「あきらめず、さらに努力を重ねること」が、衣笠選手のやり方でした。
自分の限界にぶちあたった時、どのようにして克服するか、
一流と言われたスポーツ選手には、一つの共通点がありました。
それは「あきらめず、さらに努力を重ねること」であったのです。
教育の現場で子供たちや保護者に次のような話をすることがあります。
「努力は一つ一つ積み上げるべきです。
でも、成長は一歩一歩目に見えるように表れてはこないものです。
毎日努力してなお、成長しない日が続きます。
なわとびでもそうです。なかなか2重回しができない。
毎日やっても、やっぱり昨日と同じです。
そんな時、ついあきらめがちになります。
でも目に見える成長はまだ訪れないけれど、内では着実に力が蓄積されているのです。
努力を続けていると、成長は突然、加速的に訪れます」
これは、私達の仕事や生活においても言えることです。
②何も咲かない寒い日
これは、女子マラソン金メダリスト 高橋尚子選手が
学生の時に恩師から贈られて、大切にしてきた言葉です。
何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。
やがて大きな花が咲く。
蒔かれた種は、すぐに花を咲かせるわけではありません。
土の中で根を張り、茎を伸ばし、葉を茂らせ、つぼみをつくり、
そして時期がくれば、花を咲かせます。
だから、努力しても、何の成果がないように思えるとき、
辛いときも、苦しいときも、悔しいときも誰にも見えないとことで根を張り、
あなたはぐんぐん成長しているのです。
いつかあなたがたくさんの花を咲かせ、たくさんの実を結ぶために……。