世代を超えた交流の場

子どもと高齢者が活発に交流できる施設とは

保育と介護の交流

2021-03-30 03:25:01 | 融合

保育と介護、両方の融合の必要性が求められている昨今。これから色々なことを学んでいかなければならない世代と、すでにたくさんの人生経験を積んだ世代との交流が望まれていると言えます。

 

現状、このような保育施設と介護施設が融合したような施設の増加が見られています。そして、管轄する厚生労働省や自治体もさまざまな面でサポート体制を強化してきました。

 

具体的な取り組みとして、保育と介護の両方に対応している施設を建設する場合、費用の一部負担や助成金の支給など公的資金を投入するケースも少なくありません。試行錯誤を繰り返しながらの歩みの中でも、保育と介護の両面においての相乗効果への期待が原動力となっています。

 

当初は、見ず知らずの高齢者との交流に戸惑いを見せる子どもたちも、徐々に打ち解けていくようです。施設に子どもを預ける保護者からは、高齢者と接することで子どもの表情に変化が現れたなどの声も多く聞かれます。

 

核家族化や少子化により、家族の少ない子どもにとっては高齢者と触れ合うことが、貴重な場になっているのかもしれません。一方で、高齢者にとっても子どもたちとの交流が楽しみや生きがいになっています。

 

子どもたちに声をかけられることで、自室にこもりがちだった高齢者が積極的に他人に話しかけたり、一緒に何かに取り組んだりするようになることも多いようです。そんな複合施設の現状として職員の不足の問題が挙げられており、対策は急務です。

 

これは決して容易な道のりではありませんが、社会全体で考えなければいけない問題でもあります。