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病兄かるてる

JCによるメンヘラ兄さんの観察日記です。

「破壊王ノリタカ」の考察

2013-12-14 23:59:23 | 格闘漫画
最強の立ち技格闘技は何か?という問いに多くの人は「ムエタイ」と答えていました。今現在は格闘技幻想が崩れてしまっているので、ムエタイと答える人はだいぶ少なくなりましたが、それでも私は「ムエタイ」こそ最強の立ち技格闘技…の一つだと思っています。ただ、私自身はムエタイをやりたいとは思いません。だって…危ないですもの。

ムエタイ式の鍛錬をしてムエタイの試合に出てたら、まず身体がボロボロになります。下手したら一試合出ただけで、即引退の可能性もありますし。それほどまでに、ムエタイというものは恐ろしいのですよ。特に私のようなか弱い女性にはまず向いていないです…とりあえず今回は格闘技漫画の考察であって、ムエタイの魅力を語ることではないのでここら辺で割愛させてもらいますが。


というわけで今回考察する漫画は「破壊王ノリタカ」



作者は「ネイチャージモン」や「伝説の頭 翔」などで有名な『刃森尊』先生で、週刊マガジンで連載されていました。簡単なあらすじを説明すると、リア充とは程遠い陰キャラ高校一年生「沢村典隆」が、女にモテたい強くなりたいという理由で蹴道部に入り、そこからさまざまなライバルと異種格闘技を繰り広げていく、というものです。

さて、この漫画の見どころはとにかく主人公である典隆が強そうに見えない、というより貧弱そのものだということです。



多分私でも勝てるんじゃないでしょうか?一応話が進むにつれて「サッカーをしていたから足腰が強い」「カバン持ち&大工仕事で広背筋が異様に発達している」など、実は元からフィジカルは鍛えていた設定が出てきてましたが、なら最初の頃のほとんどの格闘技部に門前払いとは一体なんだったのか…さらに「思考力が皆無なので技の覚えが早い」というのは。ザファル先生の師であるデモクリトスの教えとは真逆の位置にありますので、どうも私的には主人公の強さにいまいち納得ができないのですよ。

とまあ、クサすのこれくらいにしてここからはこの漫画の見どころを書いていきます。実はこの漫画、ちゃんと少年漫画っぽいことはしてあるんですよね。強敵と戦う→修行→さらなる強敵と戦う→また修行と基本的にはこの繰り返しで「サルまん」でも語られている「団子型のストーリー展開」なんですよ。それにまだネットも発達していない時代で、当時はマイナー格闘技であった「キックボクシング」や「ムエタイ」の技術体系を取り上げているのも、私的には好感度が高いですよ。

兄曰く

兄「ネットも発達していない時代で格闘技と言ったら『空手』『ボクシング』『柔道』で、ゲームの影響で『テコンドー』はそこそこ有名だったが、それ以外は殆ど概要が知られてなかったんだよなあ。あの頃は『レスリング』ですら弩マイナー競技だしそれについては『レスリングwith桃子』でも語られているんだよ」


正直兄みたいな昭和生まれのおっさんの懐古はどうでもいいんですが、何気に「ブラジリアン柔術」や「日本拳法」が出てきたのってこの漫画が初めてじゃないでしょうか?特に日本拳法が出てきた漫画って、私の中では「空手のタマゴ」「喧嘩商売」「なつきクライシス「餓狼伝(板垣ver)」「グラップラー刃牙」」…あれ、思い返してみれば結構ありますね。まあ、日本拳法を題材にした漫画はググってみたら「直撃拳 満」というものがあるらしいのですが、これは兄自身存在すら知らなかったらしいです。「オッス!!少林寺」と同じ系統なのかもしれませんね。






さて、この漫画は良くも悪くも「一昔前の格闘技幻想」を現していると思います。純粋なキックボクシングVSフルコンタクト空手といった違う流派同士の異種格闘技対戦、途中から組み込まれてくる日本の古武道や中国拳法の技法…など、平成生まれの私にはあまりなじみのない事なんですよね。このご時世では極真空手でさえ「顔面攻撃がない単なるド突き合いwww」と蔑まれるし、柳龍拳というおっさんのせいで古武道の威信が一気に崩れ去っていますしで、なんていうか、ものすごい「デジタル」になっているんですよね。兄の時代では文字通り秘奥義とされていたハッケイ(変換めんどい)も、何故か科学的に説明されていますし。




そしてここまで書いて気づいたのですが、全然漫画のレビューになっていません。むしろいつも通りの格闘技の考察になってしまってます。多分原因は「私一人」で考えたからでしょうか。どうも客観的な視点がないと、独りよがりのオ〇ニー記事になってしまいます。


次は兄と一緒にだべりながら考察してみます。なに、あの男は板チョコ一枚で言うことを聞く人間なんで大丈夫でしょう。


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