財政の危機についての報道が連日なされています。
その影響で株式も続落中です。
Wall Street ends down for day; posts gains for month, quarter
今のアメリカの、というか私が感覚でどうこう思えるのはニューヨークだけなのですが、
景気はそんなに悪いとは思えないのです。
しかし連邦政府のほうは歳出に対して歳入が思ったほど増えないような、
そんな中で無駄はなくすべき、歳出に多大な負担を与えるものはどんどん削れ、という話が出てくるのは理解できます。
が、争点になっている「オバマケア」という健康保険のシステムは国民の生命にかかわる懸案だと思います。
こちらの健康保険の複雑さ、保険料の高さ、ひいては医療全体の複雑さの問題というのは、
おそらく、日本から来られて自分で健康保険に入って医療機関にかかる、という経験をされたかたは全員身をもって
感じていらっしゃるのではないでしょうか。
この財政問題にからんで、ファイナンスのカテゴリーで面白い記事がありました。
アメリカ人はアメリカ人を信用しなくなっている、というのです。
Americans Are Losing Faith in … Themselves
アメリカ人の中でも、考え方のギャップが大きくなりすぎて、自分と信念や意見を同じくする人は深く信用する一方で
そうでない人への不信感がこれまでになく大きくなってしまっている、と。
今までも何度か指摘されていた問題ではありますが、アメリカをアメリカたらしめていた多様性が、
プラス面よりマイナス面を感じる人が多くなってきている、ということでしょうか。
一部の超富裕層を除き、全体的に生活水準が下がっていると感じるアメリカ人が増えていることとも関係しているそうです。
これは私のあくまでも主観ではありますが、
「自分と信念や意見を同じくする人は深く信用する一方、そうでない人への不信感がこれまでになく大きくなってしまっている」
これは人種のサラダボールのNY市ではあまりなくて、人種や所得層が偏った地域のほうが激しくなっているのではと
思います。
なんというか、NY市ほどの多様性が身近にないから、余計に不安や不信感にかられるのではないかと。
…とりあえず、誰も得をしない、政府機関の閉鎖とデフォルトだけは勘弁してもらいたいですね。
こちらの日本語の記事によりますと↓
米政府機関「閉鎖の恐れ」ってどういうこと?
これまでも何度も同じ状況を経験しているので、今回もギリギリで回避できそうではありますが…。
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