(1) 教育ビジョンの構築
○ 義務教育は、子どもが成長・発達していく上で必要とされる基礎的な学力、
体力、道徳性を養う責任を担っており、教育行政は地域住民に対して、機会均
等、水準確保、無償制を担保しながら、時代のニーズに応じたサービスを提供
する責務がある。義務教育に対する地域社会の期待には大きなものがあり、学
校は具体的な教育活動を通して、このような保護者や地域の期待に応えていか
なくてはならない。
○ 学校が魅力ある教育活動の営まれる場として、また活力みなぎる学舎として、
学校改革と教育実践にどう取り組んでいくべきか、教育委員会と学校関係者は
真剣に考えなくてはならない大切な時期に来ていることを自覚する必要があ
る。
○ 時代の変化に対応し、義務教育に対する県民の期待に応えるためにも、県教
育委員会は教育関係者はもちろん、県民にとってわかりやすい明確な教育ビジ
ョンを早急に示すべきである。
○ 県教育委員会が策定する教育ビジョンを基に、市町村教育委員会と学校とが
協働して、新しい教育方法の開発に積極的に取り組んでいくなど、和歌山が持
っているチャレンジ精神を発揮していくことが望まれる。
○ 各学校が多くの具体的な実績を積み重ねることにより、目に見える形で県民
にアピールしながら、和歌山県としての学校教育のステータス(社会的地位)
(4)小・中学校において、1学級を複数学年によって編制している学級。その規模については、二
個学年複式の場合は小学校16人(第1学年を含む場合は8人)、中学校8人と「公立義務教育諸
学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」(義務教育諸学校標準法)により定められて
いる。
(5)平成16年度学校基本調査報告書による。
-4-
を獲得していく努力を期待する。
○ これからの時代は、教育立県により、人を呼び込める時代といわれる。子ど
もを宝として大切に育てる風土の確立は、新たな和歌山の魅力を創造する。和
歌山の教育を受けさせたいと思われる学校づくり、魅力ある教育システムの構
築に教育行政は責任を持って取り組む必要がある。
○ なお、地方分権が進む中、教育ビジョンの策定に際しては、県民や教育関係
者の力を結集した上で策定していくというプロセスが重要であることはいうま
でもない。
(2) 義務教育改善の方向
○ 学力や学習意欲の低下、後を絶たない問題行動、集団の中での社会性の習得、
保護者の多様な教育観への対応、地域との連携強化といった課題が山積するな
ど、学校のおかれている状況には厳しいものがある。小・中学校は、子どもの
社会的自立を支え、「確かな学力」等を基盤として、一人ひとりの多様な力と
能力を引き出すとともに、様々な課題を持つ子どもに対してきめ細かく対応で
きなければならない。
○ このため学校は、これまでのスタイルにとらわれない、新しい感覚や手法を
取り入れた学校教育そのものの改革に取り組むことが求められている。また保
護者や地域社会の信頼を獲得するために、教育活動の状況や結果を公開し、そ
の評価に基づいて教育内容を改善していくといった、組織マネージメントの考
え方を学校経営に積極的に取り入れるなど、学校の活力をどのように維持・発
展させるかについて検討する必要がある。
○ また少子化の進行により、県内の小・中学校は近年、急激な小規模化が進行
してきており、子どもたちの学力や生活力の育成といった教育効果の面で課題
も生じてきている。こうした中、県教育委員会は今後、和歌山の子どもたちを
どのように育てるのか、どのような個性ある教育を和歌山で提供できるかとい
った視点から、魅力ある教育を創造するための議論をしていくことが求められ
る。また、そのような魅力ある教育の創造を支えるための活力ある教育環境の
整備、例えば小・中学校の適正規模の実現や、教職員のスキルアップ、学校組
織の見直しについて検討していくことが急務であると考える。
○ 義務教育は、子どもが成長・発達していく上で必要とされる基礎的な学力、
体力、道徳性を養う責任を担っており、教育行政は地域住民に対して、機会均
等、水準確保、無償制を担保しながら、時代のニーズに応じたサービスを提供
する責務がある。義務教育に対する地域社会の期待には大きなものがあり、学
校は具体的な教育活動を通して、このような保護者や地域の期待に応えていか
なくてはならない。
○ 学校が魅力ある教育活動の営まれる場として、また活力みなぎる学舎として、
学校改革と教育実践にどう取り組んでいくべきか、教育委員会と学校関係者は
真剣に考えなくてはならない大切な時期に来ていることを自覚する必要があ
る。
○ 時代の変化に対応し、義務教育に対する県民の期待に応えるためにも、県教
育委員会は教育関係者はもちろん、県民にとってわかりやすい明確な教育ビジ
ョンを早急に示すべきである。
○ 県教育委員会が策定する教育ビジョンを基に、市町村教育委員会と学校とが
協働して、新しい教育方法の開発に積極的に取り組んでいくなど、和歌山が持
っているチャレンジ精神を発揮していくことが望まれる。
○ 各学校が多くの具体的な実績を積み重ねることにより、目に見える形で県民
にアピールしながら、和歌山県としての学校教育のステータス(社会的地位)
(4)小・中学校において、1学級を複数学年によって編制している学級。その規模については、二
個学年複式の場合は小学校16人(第1学年を含む場合は8人)、中学校8人と「公立義務教育諸
学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」(義務教育諸学校標準法)により定められて
いる。
(5)平成16年度学校基本調査報告書による。
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を獲得していく努力を期待する。
○ これからの時代は、教育立県により、人を呼び込める時代といわれる。子ど
もを宝として大切に育てる風土の確立は、新たな和歌山の魅力を創造する。和
歌山の教育を受けさせたいと思われる学校づくり、魅力ある教育システムの構
築に教育行政は責任を持って取り組む必要がある。
○ なお、地方分権が進む中、教育ビジョンの策定に際しては、県民や教育関係
者の力を結集した上で策定していくというプロセスが重要であることはいうま
でもない。
(2) 義務教育改善の方向
○ 学力や学習意欲の低下、後を絶たない問題行動、集団の中での社会性の習得、
保護者の多様な教育観への対応、地域との連携強化といった課題が山積するな
ど、学校のおかれている状況には厳しいものがある。小・中学校は、子どもの
社会的自立を支え、「確かな学力」等を基盤として、一人ひとりの多様な力と
能力を引き出すとともに、様々な課題を持つ子どもに対してきめ細かく対応で
きなければならない。
○ このため学校は、これまでのスタイルにとらわれない、新しい感覚や手法を
取り入れた学校教育そのものの改革に取り組むことが求められている。また保
護者や地域社会の信頼を獲得するために、教育活動の状況や結果を公開し、そ
の評価に基づいて教育内容を改善していくといった、組織マネージメントの考
え方を学校経営に積極的に取り入れるなど、学校の活力をどのように維持・発
展させるかについて検討する必要がある。
○ また少子化の進行により、県内の小・中学校は近年、急激な小規模化が進行
してきており、子どもたちの学力や生活力の育成といった教育効果の面で課題
も生じてきている。こうした中、県教育委員会は今後、和歌山の子どもたちを
どのように育てるのか、どのような個性ある教育を和歌山で提供できるかとい
った視点から、魅力ある教育を創造するための議論をしていくことが求められ
る。また、そのような魅力ある教育の創造を支えるための活力ある教育環境の
整備、例えば小・中学校の適正規模の実現や、教職員のスキルアップ、学校組
織の見直しについて検討していくことが急務であると考える。