吾が影に ゆめまぼろしを ひとりごつ
かへる言葉は 白き閑けさ
まどろみを 湯の立つ音に 遮られ
くもる窓辺に 雪ぞ降りたる
部屋にただ ひとり臥したる 病の身
耳に届くは 吾れの咳のみ
バスが停まる
ここに停まる
通っていた 僕の時間も
ここで止まる
出会いと別れの 共存