
佐原が信金の職員だった頃。
中小企業の社長たち、それもオラオラ系の元気な社長たちのことは次のように見えていた。
・仕事も一生懸命しているが、夜は毎晩のように飲み歩く
・良い家に住み、高級時計を腕にして高級車を乗り回す
・休日レジャーは、ゴルフにマリンスポーツ
・でも会社も個人も多額の借入・・・
そうしたオラオラ社長たちを見て、信金職員の自分は正直、こう感じていた。
「社長という人たちは元気なものだ。しかし、会社の業績もそんなに余裕が有るようには見えないのだが、なんであんなに贅沢をしたり、お金を使うのだろうか?・・・
そして、その根拠のない自信はどこから来るのだろうか?・・・」
自分は同じようなことをしようとは思わないが、今はその気持ちが少しだけわかるような気がする。
きっとそれは、自分の気持ちを鼓舞し、向上心や生きる目的を見失わないようにしていたのではなかろうか。
会社経営をするということは確かに気苦労が多い。
事業の将来不安はあるし、借入返済もいつ終わるとも知れない。
一つの借入返済が進めば、また次の設備投資とそれに伴う借入が必要になる。
会社の人に関する経営課題や悩みも尽きない。
そうした気持ちが折れそうなときに自分を鼓舞するための心理と行動なのかもしれない。
ほかに、業績好調な会社の社長であれば、社長個人の生活に経済的な不自由や心配は何もないかもしれない。
住宅ローンも完済し、子たちの教育資金も手当済みで、老後資金の蓄えもできた。
しかし、経済的に満たされたからといって、事業や仕事の手を緩める気持ちにはなれない。
だから自分で自分に良いプレッシャーをかけたりワクワクできる目標を持つために、高級車や高級時計、高級リゾートなどを手にしていこうと考えるのかもしれない。
ただ、ここで気をつけなければいけないことは、「自分の身の丈をわきまえる」ということだろう。
普段から仲良くしている経営者仲間が、ゴージャスな生活をしているからといって、「では自分も」と安易に考えないことである。
中には、傍目からはリッチな生活に見えるが、その中身は火の車という人も少なくないからだ。
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