気温も大分高くなり、春めいてまいりました。ついでに黄砂も飛んでおりますが(^^;暖かくなると、再び外出が楽しくなります。というわけで、タイムリーな「ちべつと仏教(いわゆるラマ教)」のお寺「擁和宮」に行ってきました。前から行ってみようかと思っていたのですが、歴史上の価値はともかく、正直、「ちべつと仏教」の装飾は趣味ではなかったので先延ばしにしていました。しかし、最近の「ちべつと」の騒動もあって、いささか不謹慎ながら興味がわいて行って参りました。
ちなみに、ここ最近の北京の「ちべつと」の報道は、やはり統制が厳しいです。今日の現地新聞を見ても、トップ記事は米国内でのイラク派兵反対デモで、その他最近のドル安による国内市場への影響、中国産食品の日本出荷減少、北朝鮮の成田空港への妨害電波、などで、「ちべつと」の事は殆ど載っていません。一方、日本のニュースサイト等へのアクセスは全く問題ないので、如何に中国の新聞が規制されているかを実感しました。(念のため、本文中では全て「ちべつと」とかな表記しておりますm(__)m。騒動が一段落したら、カナ表記にするつもりです)
正門。昔の木製の門は日本軍が持ち去ったそうで、今はコンクリート製です。ちなみに、ここは去年開通した5号線の駅もありますが、駅出口の建物は擁和宮の外壁と同じ紅い色に塗られています。柱周り等も大分色塗りし直しているようです。
さて、「擁和宮」、清の乾隆帝の邸宅/行宮だったところで、後に「ちべつと」仏教のお寺となりました。「だらいらま」派か中国認定の「ぱんちぇんらま」派かどうかは分かりませんが、首都にある以上、「だらいらま」には公には与せないでしょうね(^^;
時期が時期だけに公安か武装警察がかなりの警備を敷いているのではと思いましたが、全くそんなことはなく観光客と参拝客で賑わっていました。皆さん、熱心にお祈りしています。香港の道教系のお寺と同じ感じです。
お寺に合わせたゴミ箱。廃電池が別扱いになっています。初めて見ました(^^;
お寺の敷地の奥行きは結構あります。
仏閣も奥に行くに従って高くなります。
屋根の神獣の飾り物です。「9」の数は皇帝関係の証です。
「重要文物」の灯籠?。皆お金を灯籠?の中に投げ入れています。外れると再挑戦していますが、
お金は柵から手を伸ばして拾って再利用する人多し(^^; 実に合理的でエコロジーです。これが「ちべつと仏教」の精神なのですね。
ちなみに、「お金を投げ入れないで下さい」という中文英文表示がでっかくありますが、完全に無視されています。ここの寺院は仏閣の額等の表示がちべつと語?他数カ国語で表示されていますから、ここもちべつと語で注意書きしないといけません。
(以上、全て皮肉ですから、本気にしないでください(^^;)
仏像本体もエキゾチックですが、仏像の後ろの装飾もよく見ると怖い牙むき出しの鬼のようなスタイルで、やっぱり日本のお寺とは大分趣が違います。熱心に祈っている方々の信仰心には敬意を払いますが、かえって冷めた目で見ることができました。
★「万福閣」
ここの 一木作りの弥勒菩薩像は、約18mという大きさでどっしりとしており、木造では中国最大、金色に塗られています。18m前後といえば、いわゆるモビルスーツサイズ(^^;で、周辺がぐるりと劇場風に四面の角回廊で囲まれていることもあって、正に格納庫の巨大ロボットという感じです(ケーブル紛いも色々付いていますし、「百式」か「暁」かといった感じで。←分かる人だけ笑ってください)。しっかし、菩薩様をこんなことを考えて見ているとは誰も思わないでしょうね(^^; ガイドブックでも必見と書いてありましたが、確かにこれだけでも見る価値はありました。擁和宮は、私の前任の方も3年滞在されて帰任直前にようやく見にいらしたそうで、有名だけれども余り行く気が起きないスポットだということなのでしょうか。こんな楽しみ方もあると分かれば特定層向けのメジャースポットになれるかも!?