#冨田倶楽部 第十四回集会
『63光年の孤独』初日感想からの終演後
【初日感想】
劇団ショウダウン印。
ナツメクニオ脚本の台詞の大津波。
回数を重ねる毎に精度が増し
遂にキャストさん達は台詞の濁流をやんわり克服し隙間に個性をつけ足し始めた。
こうなると冨田倶楽部さんは手がつけられない。精度+クオリティを都度都度上げてゆく上昇気流に乗ったのである。
つまり本番になってからは
いつ観ても自信を持ってお薦め出来る極上の作品だと石田1967は言えるのです。
林遊眠さんの武士メイドの荒唐無稽さは林遊眠さんにしか出せない味わい。我が孫が作品を観て林遊眠さんが一番良かったとのたまうほどのキャラ活き!ナツメ脚本特有の狂言回し的な役所を、他キャラと被らぬよう微調整は流石。目が離せない。
三浦求さんに関してはナツメ脚本との相性が抜群に良過ぎる。マイムを駆使した身体能力と翻訳劇である劇団ポータブル•シアターの看板俳優の台詞回しの強味。美技に酔い痴れる60分。目が離せない。
五馬さとし さんの本番パワーは他者を寄せつけない。稽古場でのトライアンドエラーは全てはこの本番の為の試技だったのだ。本番で花開く可愛い暑苦しさよ。目が離せない。
堀江祐未さんの緩急自在さは鉄壁。cool & cute。どちらのバランス感覚も見事で、どちらも最高打点を叩く。今作についてもAIアンドロイドとスパロウのどちらかも目が離せない。
升田祐次さんの緩急自在さも至高。冷静と情熱を併せ持ち、他者の意見を尊重して更なる高みを目指すメーヴェのような飛行感覚。本来の爆発力を調律する姿は目が離せない。
まだ日曜、月曜と公演は4回残っている。
迷うことはない。
音響照明に頼らず1時間で体感時間3時間楽しめる演劇がここにありまする!
皆さま是非お足をお運び下さい!
映画を観たような満足感を皆様に!
是非お待ちしておりまする!
【日時】
2025年3月8日㈯14:00~/18:00~
9日㈰14:00~/18:00~
10日㈪12:00~/16:00~
受付・開場は開演の30分前
【会場】
魅殺陣屋スタジオ
大阪市東淀川区淡路5-20-10トミタビル1階
【キャスト】
升田祐次(游人A)
五馬さとし(ビックワン・ウエスト/劇団ひこひこ)
三浦求(ポータブル・シアター)
林遊眠(劇団ショウダウン)
堀江祐未(魅殺陣屋)
【あらすじ】
居住型恒星間探査船「エデン」
数十年ぶりのコールドスリープから目覚めた。男の目に映るのは、窓の外に広がる青い惑星と、モニターに広がる他の居住ブロックの惨劇だった。
【からの終演後の感想】
嗚呼、終わってしまった。
今までのどの公演も面白かったが今作は台詞量とアトリエ空間での宇宙SF。
稽古場潜入!を4度させて頂き試行錯誤の繰り返しを目の当たりにし、またトライアンドエラーの繰り返しをずっと目の当たりに出来て心から幸せだった。
僕は自分が出来る事だけをさせて貰っている。応援。ただそれで繋がる事がとても、とても、とてつもなく嬉しい。
今回も幾つもの奇蹟が重なり
『エデン(公演)』は前に前に前に進んだと思っている。
願わくばこの先にもっと明るい未来が待っていますように。
奇蹟に関わることが出来て幸せでした!
ありがとうございました♪