福原吉和のソーシャルデザイン教育研究所

子供たちからシニアまでの社会、教育問題を中心に議論します。その2

ドリームハラスメント?(R3.1.27)

2021年01月27日 | 日記
「あなたの夢を教えてください」「10年後どうなっていますか」と就職活動の面接で夢を問われます。夢を持つことを強要されている!と若者は言う。そして実はそれはハラスメントだ!と多摩大学職員の高部氏は強く言及する。「夢」で若者を追い詰める大人たちを問題にしているのだ。タチの悪い悪意なき共犯者たちによる「夢をもて」の大合唱。ととらえる世の中がある。夢を持てずに苦しむ直接的被害者と意外な間接的被害者の存在。誰も夢から逃れられないのに、誰も夢の持ち方は教えてくれない。夢に支配されない生き方も提示されないという。只々「夢は善」と妄信させるだけ。夢をもてないとヒトは死ぬのか?とまで現代の若者は考えている!つまり、現代の若者に対しては夢や希望を持つこともできなのか?否、夢や希望をもたないほど現在の生き方に満足しているのか?と思わざるを得ない!
 高校生の保護者が家庭の日常のコミュニケーションで「夢や目標を大切にしなさい」と言っているのは9割以上だが、進路について「将来どんな生き方をしたいか」を話す家庭は24.3%にとどまり「経済や社会の動き」については僅か7%、保護者の43%が社会がどうなっていくのか予測がつかなく子供にアドバイスできないとの答えだという。これでは社会が予測困難で、自分の生き方に自信がないからそれを話題にせずに,只々「夢を大事にしなさい」とだけ助言していると子供側が思うのは至極当然!と高部氏は言う。
「ドリームハラスメント 2020.6 イースト新書 高部大問」
 とうとう!夢に対してハラスメントの言葉が進出してきたか!これでは親子ともども何もコミュニケーションできないのではないか?おかしな世の中になった!