Rider's cafe CoR ブログ出張所♪

http://www.cafe-cor.com/
http://cafe-cor.shop-pro.jp/

去年の今日

2012-09-23 18:02:44 | Lie の徒然~♪

8年前の春、だったと思う。
ブラックバードに乗ったバードくんと6Rで
京都のKAMONOSE CABIN へ走った。
目的地の少し手前で後ろから来たninjaとカタナに道を譲り
KAMONOSE CABIN でバイクからおりたら
そのninjaとカタナもとまってた。

ninjaの人が「さんきゅ」と手をあげ
バードくんが「殴ったろかと思いましたわ」
それが出会いだった。

ninja率いるクラブ「マーヴェリック」のメンバーになった。
確か、最初のミーティングでリーダーが言った。
「マーベリックは走りたいときに一緒に走るだけのような
ツーリングクラブじゃない。困っている仲間がいたら全力で力になる。
どんなに長く離れていても心はつながっている仲間になる。
そんなクラブを目指している、俺はつくる」って。

何度かツーリングに行った。
だいたい5~6台、6~7台だったか
いつも弾丸ツーで結構な集中力と体力をつかったけど
走った後はたっぷりの汗と気持ちいい倦怠感に包まれた。
定期的なミーティングも何度か参加し、夢なんか話し合った。

その後、仲違いや、リーダーの事故や
それぞれゴタゴタある中、手探りで必死に生きてたと思う。
それまで必要以上に人の世話をやいていたリーダーが
パニック障害と必死で戦っていた時、1度だけ
「連れ出して欲しい」と数時間付き合った。

cafe CoRをオープンして3年半が過ぎた頃、
「やっと顔みせられるようになった。村上ちゃんに
やっと追いついたぞ」ってふらっと店に現れた。
4年ほど前、話したときにはパン屋オープンのために
病気と戦いながら修行をしていた。
それが、その後倒れ、いろいろ越えて、今は
やっと心理カウンセラーとして立った、と。
これからの夢を語り、お互い頑張ろうって話していたけど
あたしに話すことで自分を鼓舞していたのかもしれない。
店に顔を出すのは勇気がいったろう。
いつも、あたしは受身だと思っていたし
リーダーの熱い生き方には苦しさを覚えていたけど
そんな生き方しかできないのだとしたら
あたしに話し、あたしの夢を聞くことで
少しは力になってたのだろうか。
「これからはちょこちょこ顔出すわ」と言って、
2度とバイクには乗れないはずだった足の怪我を克服して、
V-MAXに跨り帰っていった。
2度目に来てくれたときにはバイクの話をたくさんし、
また他の人の世話を焼いてる様子も…。



半月ほど前に、1年も前にリーダーが亡くなっていたことを知った。
顔を見せてくれてから、数日後だったと思う。
信じられない気持ちで初めてリーダーにメールを送信した。
すぐに宛先不明通知がもどってきた。
1年も気づかないなんて。
何度か思い出しながらもなにもしなかった。
ごめん。
そして、命日だと思う今日、出合ったKAMONOSE CABIN へ行って来た。
マスターに「ここで出会って一緒に走ったバイク仲間が
亡くなったので、今日はここへ来ました」って話すと
マスターは20年も前からリーダーの事、知ってて
「いつも来るときには電話くれてたのに、あの日に限ってなかった。
もし、かけてくれてたら事故には遭わなかったのに」って。
悲しみを共有してくれる人にあえたことで少し慰められた。

長いことバイクに乗ってきて、いろんな人とも走ってきたけど
いっしょに走った仲間がバイクで亡くなったのは初めての経験。

リーダー、あたしは今も戦っているよ。
生きること、手を抜かずに自分を生きることを。
でも、これからは頑張ることを戦ってるなんて表現を使わず
喜べるように方向転換していくつもり。
人生も折り返したからね、どんなときも余裕つくっていかなきゃね。
リーダーの事は忘れない。
ありがとう。