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Lieben 頭で理解できることに価値はない

スコットランドの画家ジョン・ダンカンとギュスターヴ・モロー

2013-03-18 | Weblog

Heptu Bidding Farewell to the City of Obb by John Duncan

ジョン・ダンカン Obbの島に決別の言葉を贈るヘプツ 個人所蔵 1909

 

フランスの象徴主義の画家ギュスターヴ・モローのような作品も描きたいというスコットランドの画家ジョン・ダンカンのプロフィールを発見した。

みんな、仲間うちで象徴主義のジョン・ダンカンで記事を書いているけれど、象徴主義よりラファエル前派とかファンタジーな作品で、どこが象徴主義なんだろうと。

実際にギュスター・モローの作品を彼が鑑賞したのはいつなんだろう。1867年のモローの「キマイラ」をついつい重ねてしまった。

 

Gustave Moreau and John Duncan

 

モローは頭は獅子、胴は牡山羊、尾は蛇のケンタウロス。ジョン・ダンカンはグリフォンとコカトリス(gryphon and cockatrice)を混ぜ合わせたような独自の空想の動物。コカトリスは雄鶏の頭を持つ。

プリニウスの「博物誌」にでてくるバジリスク(basilisk)だろうか!冠状のトサカに山楝蛇の姿。

女性は天馬に乗って戦場を駆けるワルキューレ(Valkyrie)のようでもあるよね。

 

EDWARD ROBERT HUGHES (1851-1914),

 

左はエドワード・ロバート・ヒューズの「田園詩の夢」(ワルキューレ)になる。戦死者をつれてくる役目のワルキューレ。

ジョン・ダンカンのタイトルにある’ヘプツ’をどう訳していいのかわからなかったので、’ヘプツ’がこの女性なのかわからない。

ヘプツって何語なんだろう。ヘプトだったらスペイン語で意味があるけどUが最後についてるし・・・。みんなに聞いてもわからなかったんで。

 

Heptu Bidding Farewell to the City of Obb by John Duncan

 

ルビーのようなネックレスとブレスレットをしているが裸。妖精の姫君?冠にも見えるけど、兜のようじゃないか。

彼女が「さよなら」と言っている先に何があるんだろう。しかも今生の別れの「さよなら」だ。とにかくこんな怪鳥を乗りこなすくらいだから魔物系でしょう。

ジョン・ダンカンのほかの作品は、XAIジョン・ダンカン 遊びの園から。

 


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