ジャパンカップダート(12月2日、阪神、GI、ダート1800メートル)に出走するローマンレジェンド(栗東・藤原英昭厩舎、牡4歳)の追い切りが28日、滋賀県栗東トレーニングセンターで行われた。6連勝中の同馬は、ミルコ・デムーロ騎手(33)=イタリア=を背に抜群の瞬発力を披露。サンスポ調教評価で出走ただ1頭の「S」を獲得した。ジャパンカップダートの枠順は29日に確定、馬券は12月1日から発売される。
パワーみなぎるフットワークが、連勝を支える源だ。ダートで破竹の6連勝中。豪快な走りを見せて、ローマンレジェンドがいよいよダート界の頂点に上り詰める。
「(水分を含んで)重い馬場だったのに、いい動きだね。大一番に向けて100%になった」
追い切りを見届けた藤原英昭調教師が納得の表情だ。寒暖差の激しいこの季節は朝露で重くなるCWコース。2馬身ほど先行するエアラギオール(牡4、500万下)を追走し、コーナーワークで内へ。直線でもまだ相手に先行されていたが、ミルコ・デムーロ騎手がゴーサインを出すと一気に抜け出した。最後は気を抜く面を見せて突き放せなかったが、それでもラスト200メートルは11秒8(1200メートル84秒1)。真面目に走ればとんでもないタイムが出ていたはずだ。
昨年12月の赤穂特別を勝ってから6連勝で初のGI挑戦。藤原調教師は「未勝利戦をぶっちぎって勝ったときからJCダートを意識してきた」と話す。
「岩田(康誠騎手)ともこの馬の能力に関して意見が一致した。この馬はすごい、とね。岩田が乗れないのは残念だけど、ミルコはウチの厩舎と相性がいいから」
主戦の岩田は先週のジャパンCをジェンティルドンナで勝ったものの、騎乗停止に。代打に指名されたデムーロは、天皇賞・秋で同じ厩舎のエイシンフラッシュを2年5カ月ぶりの優勝に導いている。
「ここまで(6連勝して)うまく来たんだから、うまくいってほしいね」
追い切りでトレーナーの期待もマックスに膨らんだ。実績のあるGI馬に、勢いのある3歳馬もそろった頂上決戦。強敵が束になってかかってきても、ローマンレジェンドの連勝は止まりそうにない。 (柴田章利)
◆姉ミラクルと上位独占だ ローマンレジェンドの半姉ミラクルレジェンドもJCダートに出走する。姉はフジキセキ産駒で、交流重賞のJBCレディスクラシックを制しての挑戦。重賞は7勝しており、昨年のJCダートは6着。姉弟で上位独占も十分あり得る。
◆連勝馬 連勝馬JRAの最多連勝記録は、カブラヤオー(牡、1972年生まれ)が74年から76年にかけて記録した『9』。デビュー2戦目から勝ち進み、皐月賞、ダービーを制して2冠馬に輝いた。障害ではキングスピード(牡)が1970年に10連勝、地方競馬では宇都宮のドージマファイター(牡)が96~2000年に29連勝したのが最多記録だ。世界記録はプエルトリコのカマレロ(牡→せん)が53~56年に記録した56連勝とされている。
提供元:SANSPO.COM 2012年11月29日(木) 05:12
パワーみなぎるフットワークが、連勝を支える源だ。ダートで破竹の6連勝中。豪快な走りを見せて、ローマンレジェンドがいよいよダート界の頂点に上り詰める。
「(水分を含んで)重い馬場だったのに、いい動きだね。大一番に向けて100%になった」
追い切りを見届けた藤原英昭調教師が納得の表情だ。寒暖差の激しいこの季節は朝露で重くなるCWコース。2馬身ほど先行するエアラギオール(牡4、500万下)を追走し、コーナーワークで内へ。直線でもまだ相手に先行されていたが、ミルコ・デムーロ騎手がゴーサインを出すと一気に抜け出した。最後は気を抜く面を見せて突き放せなかったが、それでもラスト200メートルは11秒8(1200メートル84秒1)。真面目に走ればとんでもないタイムが出ていたはずだ。
昨年12月の赤穂特別を勝ってから6連勝で初のGI挑戦。藤原調教師は「未勝利戦をぶっちぎって勝ったときからJCダートを意識してきた」と話す。
「岩田(康誠騎手)ともこの馬の能力に関して意見が一致した。この馬はすごい、とね。岩田が乗れないのは残念だけど、ミルコはウチの厩舎と相性がいいから」
主戦の岩田は先週のジャパンCをジェンティルドンナで勝ったものの、騎乗停止に。代打に指名されたデムーロは、天皇賞・秋で同じ厩舎のエイシンフラッシュを2年5カ月ぶりの優勝に導いている。
「ここまで(6連勝して)うまく来たんだから、うまくいってほしいね」
追い切りでトレーナーの期待もマックスに膨らんだ。実績のあるGI馬に、勢いのある3歳馬もそろった頂上決戦。強敵が束になってかかってきても、ローマンレジェンドの連勝は止まりそうにない。 (柴田章利)
◆姉ミラクルと上位独占だ ローマンレジェンドの半姉ミラクルレジェンドもJCダートに出走する。姉はフジキセキ産駒で、交流重賞のJBCレディスクラシックを制しての挑戦。重賞は7勝しており、昨年のJCダートは6着。姉弟で上位独占も十分あり得る。
◆連勝馬 連勝馬JRAの最多連勝記録は、カブラヤオー(牡、1972年生まれ)が74年から76年にかけて記録した『9』。デビュー2戦目から勝ち進み、皐月賞、ダービーを制して2冠馬に輝いた。障害ではキングスピード(牡)が1970年に10連勝、地方競馬では宇都宮のドージマファイター(牡)が96~2000年に29連勝したのが最多記録だ。世界記録はプエルトリコのカマレロ(牡→せん)が53~56年に記録した56連勝とされている。
提供元:SANSPO.COM 2012年11月29日(木) 05:12