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日本に帰りたい・・・海外放浪日記

早く日本へ帰りたい...海外出向者の徒然日記です

インドの駐在員の日常

2015-07-12 06:27:01 | 海外面白

経済発展に伴いインドに現地事務所、現地法人を立ち上げる会社が急増していますが、
日本人がインドで生活するのは非常に過酷です。個人的な観点も入っていますが以下列挙します。

・日本食がほぼ手に入らない
 東南アジア駐在であればイオンや日系百貨店があり、日本直輸入の品々の購入も容易ですが、
 インドでは日本食はデリーの一部を除きまず手に入りません。インドで私が今までに見た日本食は醤油とそばだけです。

・日本食レストランが少ない、値段が高い
 在印日本人が増えてきたので日本食レストランもあるのはあるのですが圧倒的に数が少ない。
 店によりけりですが、かつ丼とビールで2500円は覚悟

・2週間に1度は腹を壊す
 インドに来てからは歯磨きもミネラルウォーターですが、どれだけ気を遣っていても腹を壊します。
 水のような便が5日間くらい止まらなくなります。大体原因は不明です・・・・

・車/ドライバーさんがいないと生活が成り立たない
 インドは私が行った国の中では、おそらく世界最悪の交通マナーの国です。横断歩道はなく。信号無視あたりまえ。
 新興国にはありがちですが車優先の社会です。うちには小さい子供がいますが大人でも外を気軽に歩くことは不可です。
 インド駐在員にはかならずドライバーが1人付きますが、週末の予定は金曜日に事前に立てておいて、あらかじめドライバー
 さんに意向を伝えておく必要があるのです。日本/東南アジアのように「今からイオンモールでも行こうか?」という
 当たり前の会話ができません。(そもそもイオンモールも無い!)

・娯楽が皆無
 インドには日本人が満足するような娯楽がまず無いです。週末ゴルフを楽しむ駐在員も多いですが、私のように小さい子供を
 持つ駐在員は週末は家族優先。家族も平日はほぼ家にひきこもりっきりですから相当フラストが溜まっています。
 週末ぐらいしっかりパパとして子供の面倒を見なければいけません。
 日本だと映画を観に行ったり、本屋で立ち読み等も週末の時間つぶしになりますが、映画館もよくわからんボリウッド映画しか
 上映していない・・・・そもそも全編英語/ヒンディー語なので内容を全て理解するのは不可能。日本語の本を売っている店は皆無。

・空気が汚い
 WHOによるとインドニューデリーは世界で最もPM2.5の濃度の濃い都市。確かに外に数時間いると喉が痛いです。
 健康づくりにと思い外を走っていたら、子どもの頃に治っていた喘息が約20年ぶりに一時的に再発しました。

・街が汚い
 私は今まで出張等で5大陸すべてに行きましたがインドほど街が汚い国はありませんでした。
 インドの街には街の随所にゴミ置き場がありゴミが散乱。そこに野良犬、野良牛が来て、何かを食べています。
 もちろんすごい悪臭がするわけで、ものすごい量のハエもいます。

・ハエ・蚊・害虫が多い
 上記のようなゴミ溜めが随所にあるので自然とムシも多くなります。
 残念なのが、どれだけ高級なホテルのレストランに行っても、必ずハエ・蚊がいること。
 ナイフ・フォークで料理を切りながら、ハエを追い払う仕草を強いられます。私の経験の中では世界でインドだけです。

・脆弱なインフラ
 インドは爆発的な成長を遂げていますがインフラがそれに追いつけていません。
 ・頻発する停電(うちのオフィスは1日2回は数分間停電)
 ・雨が降るとすぐ洪水(排水設備が整っておらず少量の雨でも膝下ぐらいまで一部道路が冠水)
 ・不安定なネット環境(IT大国とよく言われてますが、街中には3Gすら使えない場所がたくさんあります)
 ・交通インフラ(道路にはあちこちに陥穽あり、信号、高速道路網もほとんどないので都市部は大渋滞)

・効率的とは程遠いオペレーション
 インドではどこに行っても人が多い(余っている)せいか、何につけても日本の数倍規模の人数で対応しています。
 例えば空港から出国する場合。
 1)まず空港に入るには何故かパスポートとチケット控えが必要。それを確認する軍服をきた人(ムダ①)
 2)チケットカウンター₍ここは日本と同じ)
   →ただし、ここでラゲージタグをもらわなければ後々大変なことになります
 3)パスポートコントロール(ここも日本と同じ)
 4)パスポートコントロールの真後ろにパスポートと航空券にスタンプが点かれているかを確認するオッサン(ムダ②)
 5)身体検査 ゲート式検知器を通った後に音が鳴ろうが鳴らまいが再度軍服をきた兵士に全身を検査されます(ムダ③)
 6)荷物検査 身体検査と同時に荷物をX線検査に通す訳ですが、OKとなった荷物のラゲージタグにスタンプを押すオッサン(ムダ④)
   →そもそもこの荷物検査全然よく中身を見ていない。ペットボトルを何回か抜き忘れていたことがありましたがお咎めなし
 7)搭乗口前でチケット、パスポートを確認するオッサン(ムダ⑤)
 8)搭乗口でチケットもぎり(日本と同じ)
 9)その背後で各荷物に先ほどのスタンプ済のラゲージタグが付いているかを確認する軍服の兵士(ムダ⑥)
 10)飛行機の前で再びチケットを確認するオッサン(ムダ⑦)

 これだけのプロセスを踏んで国外にようやく出られるのです。世界中飛び回りましたがこんな空港運営この国だけです。
 その他、ショッピングモール等に入るに金属探知ゲートを通過せなばならなかったり(しかもロクにカバンの中身を
 キチンとチェックしたりしないので、テロ対策等になっておらず、形だけなので余計に腹立つ)非効率極まりない。

インドに数か月滞在していると多くの日本人が私と同じような苦しみを味わっているようです。
日本にいるみなさん、その他世界中の先進国、東南アジア各国に駐在のみなさん。世界にはこんな駐在先があるのです。
みなさんの普段の生活は本当に恵まれてますよ。

 



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