飛行機での出張が多いのですが、殆ど同じエアラインを使うのでゴールドカード会員になっています。席も前方の通路側を優先的に取れるようになっています。私は前から2番目の通路側に座っていました。すると大家族集団がどかどかと乗り込んできました。
都市部は大抵日本と同じように核家族化が進んでいますので、大抵は言葉悪いですが田舎もんの集団です。飛行機もあんまり乗った事ない人が多いです。
その家族の中で子供2人が私の隣とその隣、お母さんが一つ前の席の真ん中でした。お母さんが私に席変わってくれと言って来ましたが、真ん中の席など行きたくありませんから断りました。私も小さい子供が居ますので、相手が小さい子供だったらそりゃ変わってあげますけど、中学生か高校生で、背も私より高いやつが一人で飛行機乗れないなんてこと無いんだから断った訳です。
「うぇいしぇんま?」
は?おばさんなに言ってんの?
「うぇいしぇんま?」=「なんで?」
(言い方としては「なんでなの?なんで変わってくれないの?」って感じのように思えましたが。)
ってことなんですが、何で私がおばさんに席を変わらない理由を説明しなきゃいけないんだよ。しかも中国語で何か説明出来ないし。挙げ句の果てにキャビンアテンダントになんとか言ってくれと文句言っているようです。キャビンアテンダントも困っていました。
ところが、ゴールド会員にはおしぼりや新聞、ブランケットを持って来たり、もうすぐ離陸しますとか、色々キャビンアテンダントがケアをしに来ます。と言っても大抵は英語出来ないので中国語でのケアになりますが。その日の飛行機には恐らく私しかゴールド会員が居なかったんでしょうね。私の所にだけ特別にキャビンアテンダントが来る訳です。おばさんは、なんだか分かんないけど、私の事をどっかの偉い人(こちらだと政治家とか高級官僚やその親戚)だと勘違いしたんでしょうね。キャビンアテンダントの対応をみて急に静かになりました。
でもあとから考えたらおばさんは、あんまり飛行機乗った事無いから真ん中の席に乗りたくない人が多いってこと知らなかったんでしょうね。私の事をケチだと思ったとか言うよりも、なんでこの人はかたくなに席を変わってくれないのか理解出来ないっていう事だったのかもしれません。