教師力

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出会いの演出 ~読書好きな子を増やす~

2011-08-29 22:34:49 | Weblog

TOSSランド>教師ランド>学級・学校経営>学級づくり>黄金の3日間

             作成者 桑原泰樹 (TOSS長州教育サークル推薦)

4月、担任する子どもたちとの出会いをどのように迎えるか、教師の演出により工夫の余地がたくさんある。

私は、子どもたちに行う自己紹介にて、インパクトのある趣味(読書)の紹介をしている。

「すごい!」という反響は、もちろんのこと、保護者の間でも「先生は読書が大好き」という噂になるほどである。

もちろん、読書好きな子を増やしたいという願いも持ちつつ、その紹介の演出を行っている。

1 やり方と準備の仕方

やり方は、簡単である。

最初に教室に入る前に、

「文庫本の一番小さいサイズの本をできるだけ多くポケットにしのばせる。」

というだけである。

右のポケットに2冊。左のポケットに2冊。後ろポケットに1冊。

上着の右ポケットに2冊。上着の左ポケットに2冊。上着の胸ポケットに1冊。

これで10冊である。

見た目には、10冊持っているようには見えないがゆえに、子どもたちは驚く。

2 自己紹介にて演出する

自己紹介の際には、次のように言う。

「先生の趣味は、分かりますかね。先生、今それを持っているんですけど。」

こうやってじらしながら、本を右ポケットから出す。

すかさず「読書!」という声が挙がる。

「そうです。でも、まだ持っています。」

こういって、2冊目を取り出す。

「まだあると思う人?」

聞くと、数名の子はまだあるという。

「そう。まだあります!」

こうやって、子どもたちとやり取りしながら、本を出していく。

8冊出したあたりからは、「もうないと思うでしょ!まだあるんです!」といいながら、終わりを感じさせて出すと、子どもの驚きも大きくなる。

家に帰って、保護者に楽しそうに話すことは間違いない。

見た目には、本を持っているふうには見えなかったのに、たくさんの本が出てきたのだから。

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応援団の士気を高める方法(第1回目の指導)

2011-08-26 10:07:08 | Weblog

TOSSランド>教師ランド>行事イベント指導>高学年

             作成者 桑原泰樹 (TOSS長州教育サークル推薦)

運動会の花形の一つが応援団である。
赤、白組のそれぞれを率い、応援を作っていくのは、とてもかっこよく、子どもたちの応援団へのまなざしも熱い。
ゆえに、応援団に熱望する子が多くいる。

やる気があっても、集団で1つの演技を作り上げていくためには、教師のサポートが必要である。

応援団担当として、1回目(団結式)にどのような指導をするのか紹介する。

1 趣意説明をする

 応援団の子どもたちを前に、最初に次のような話をする。

「運動会が成功するかどうかは、応援合戦の盛り上がりによって大きく左右されます。
 全校のみんながまとまり、素晴らしい応援となったときには、運動会全体も盛り上がり、成功となります。
 その中で、君たち応援団は、全校のみんなを引っ張る大切な役です。当然、やる気がない人には無理です。また、全校のお手本としての行動も求められます。普段の生活をだらだらしている人に、『ちゃんと声を出してください』と言われて、人は言うことを聞くと思いますか。当然、聞きません。応援団となって、みんなを引っ張るというのは、生活すべての面でもお手本となる必要があるのです。」

2 意思表示をさせる

 全員の意思を確認することが、今後の運営で極めて重要となる。
 趣意説明の後、次のように話す。

「応援団は、とてもかっこいい役であり、最後まで立派にやり遂げた後は、充実感、達成感を味わうことができます。
 でも、そこに至るまでには、苦しい、大変だ、もう嫌だ、やめたい、と思うこともきっとあるでしょう。
 だから、中途半端に『ただかっこいいから』なんて気持ちで来ている人には、続けることが無理です。
 本当にやる気がある人だけ、どんなにつらいことがあっても、最後までやり遂げるぞという強い意志がある人だけでいいです。」

 ここまで話した後、意思表示をさせる。

「最後までやる気をもって、絶対にやり遂げるぞという人は立ちなさい。」
 
 当然、やる気をもって集まってきたわけだけから、全員が立つ。
 続けて言う。

「周りを見てごらん。これだけのやる気がある人が集まったのだから、絶対にいい応援ができます。
 先生もみんなのやる気がいい応援につながるように、全力でサポートします。
 いい応援にしていきましょう。」

3 やる気を具現化させる

 ここまでぐっと引き締まったいい雰囲気が出ている。
 そこで、そのやる気を具現化させ、さらに鼓舞させる。

「よし、じゃあ、みんなのやる気をみせてもらいます。
 全員、体育館のステージにあがって、自己紹介をしてもらいます。最後には、なんでもいいから応援を1つしてください。『フレーフレー赤組』とか。」

 いきなりこんなお題を出され、子どもたちは一瞬たじろぐ。
 畳みかけるように言う。

「みんなは全校の前でやるんだよ。こんな応援団ぐらいの人数の前でひるむようじゃあ、話になりません。」

 まずは、団長(または、団長希望者)にやらせる。
 教師は、体育館の後方で聞く。
 団長を希望するぐらいの子であるから、堂々と1発目をやり遂げる。
 その勢いが周りの子へも伝播する。
 普段、教室で大人しくしている女の子も、担任からすれば信じられない!という大きな声を出す現象も起きる。

4 しっかりほめて、やる気をさらに高める

 全員に自己紹介をさせた後は、子どもたちの行動をしっかりとほめる。

「いや、すごいね。いきなりやれって言われて、なかなかあそこまでできるもんじゃあありません。
 今年の運動会は、きっと大成功でしょうね。
 みんなのやる気をみてて、そう確信しました。」


以上の4点を、第1回目のあつまり(団結式)で行い、応援に向けた雰囲気づくりを行うとともに、メンバーの士気を高める。

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