

■ 海の魔物『クラーケン』の正体~
ほとんどのヨーロッパの国では、タコやイカを食べません。
その理由は、昔から『デビル・フィッシュ』、つまり『悪魔(あくま)のサカ
ナ』と呼んで嫌(きら)っていたからです。
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ヨーロッパの伝説に出てくる海の魔物(まもの)『クラーケン』は、大イカか
大ダコと信じられていました。
1870年にフランスの小説家ベルヌが書いた『海底2万マイル』にも、『ク
ラーケン』は大イカとして、出てきます。
日本の映画などでも、『クラーケン』の真似をしたのでしょうか、大タコや大
イカの怪物はよく出ています。
<<大ダコ>>
ウルトラQ「南海の怒り」 ……怪獣スダール
東宝映画「キングコング対ゴジラ」
東宝映画「ドラえもん のび太の海底鬼岩城(かいていきがんじょう)」
<<大イカ>>
実写版ジャイアントロボ「敵は怪獣イカゲラス」……怪獣イカゲラス
大映映画「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」 ……怪獣バイラス
東宝映画「ゲゾラ・ガニメ・カメーバー決戦!南海の大怪獣」
……怪獣ゲゾラ
ふつう、『クラーケン』は、イカかタコの怪物です。
でも、アニメ『聖闘士聖矢(せいんと・せいや)』では、なぜかエイになって
いました。
この理由は、人間が着るヨロイの形をしたキャラクターを作る時に、タコやイ
カでは難しかったからかもしれません。