Kumitsu式太極拳《室町武術文化を繋ぐ会》

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鍛冶屋

2017年12月17日 10時38分54秒 | 太極拳
わたしの祖父は、鍛冶屋をやっていました。

今から37~40年前ごろは私も祖父の手伝い(向う鎚等)をやったものです。

祖父は秋津川村(和歌山県)で鍛冶の修行をして

海南市井田で鍛冶場を構え、和歌山県最後の鍛冶屋でした。(NHK和歌山に出た事があると母から聞いたこともあります)

田舎の鍛冶屋さんは、本当に何でも作っていました。選択物干しに使う道具やらなんやかんや


道具だけでなく、食料も、米以外はうちでは、お茶っ葉、味噌も醤油、鶏肉、卵、畑での野菜全般・・・・

カキやミカンの木も庭にあり鶏小屋やウサギ小屋、ヤギのミルク・・


その当時以前は、田舎では今のような何でも買うという感覚ではなくて

鍬でもちびったら、鍛冶屋にもってきて修繕して使ったものです。

春先にはとくに鍬の修理が多かったもの

季節により本当に鍛冶屋にはいろいろなものが持ち込まれて

それらを修理、修繕する仕事が沢山ありました。

それは、使い捨ての文化じゃなく

モノを繰り返して使うという習慣です。

今の時代が良いのか悪いのか単純には申せませんが

私は昔の槌の音が響くゆったりした田舎がこの歳になって

とても懐かしくあの頃にタイムスリップしたい思いです。




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