理由は主に2つある。
(1)方程式を学ぶのに時間がかかる。
基本的な方程式を使えるようになるには、
・正負の数の計算
・文字式のルールおよび計算
・1次方程式
・連立方程式
この程度は学習が必要。現状中1は公立の学校だと正負の数、文字式、せいぜい1次方程式までを1学期で学習する。塾でやればもう少し短縮できるが、これだけの学習を小学生がどこでやるのか?現状の学習内容を削ってまでやらせる意味があるだろうか?
(2)立式が出来ない
方程式を自由に扱える中学3年生、ところが文章題での立式が出来ない生徒が大半。テストで文章題が出ると飛ばすのがデフォルト。はたして小学生が方程式の計算はできるようになったとしても立式ができるだろうか?
中学受験経験者が中学生になって数学で悩むことの代表例
「文章題、方程式を立てるまでもなく解けてしまう」
「(食塩水など)比を使えば一瞬なのに、なんでわざわざ方程式を使うのか」
こういった沼に落ちてもがく子は少なくない。
中学の数学でまず最初の壁がこの「立式」の練習。結局「立式」するためには線分図を書いたり、進行グラフを書いたりして問題を理解してから行うことになる。
しかし、図を書いた時点で解けてしまっているのだから、わざわざ方程式を使う意味があるだろうか?これがもがく原因w
「方程式を使えば解けるんだけどな」これは中学受験生を持つ親の定番のせりふ。でも、その方程式、せいぜいつるかめ算くらいにしか使えないのでは?ニュートン算解けますか?食塩水の入れ替えの問題とかどうでしょう?
方程式が使えれば中学受験なんて楽勝って思ってる方多いようですが、なんか違うと思いますよ。