ホテルの桜

　　　　　　　　室咲きの花のにぎはす昼の膳

　　　　　食事は粗末でも、花の美しさが食事の味を助ける

　　　　　河津桜であろうか、色は薄やかであっても、花数が

　　　　　それを補って華やかである。食後のコーヒーも美味しい。

唐辛子

　　　　　　　　　大辛を頼む麻の実春遅し

　　　珍しく調合してくれる唐辛子やがいました。今時の若者は

　　　知らないようです。薬研掘りなどと言う名称があれば残って

　　　居るのかもしれません。懐かしい。

雲水喜捨を乞う

　　　　　地蔵尊門前喜捨を待つ僧都

　　ここは巣鴨の刺抜き地蔵。人も多く出て線香の香が流れます。

　　開運か、先祖供養か、はたまた吾身の痛み根絶か。

　　悟れぬ民衆の繰言でしょう。