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ウトピア

真実と欲望が出会うところ

「森を守れ」TV番組のすりかえ

2012-10-04 12:56:37 | エッセイ
ある子供向けテレビ番組で、子供たちが森に連れて行かれ、引率しているテレビスタッフや関係者が説明を行うというものがあった。そこで大人たちは変なことを子供たちに言っていた。
「森を荒廃させないためには、下草を刈ったり、間伐をしたりなど人が世話をしてやらなければならない」
人が出現していない地球上には荒廃した森しかなかったか、森がなかったことになる。ばかげたすり替えである。
「工夫をしないで不採算なのに利益を目的とした日本林業の森を守りましょう」というのが正確であろう。
 自然の森はもっと林業関係者だけでない地球的な規模までもまわりまわって人類に貢献している。自然の森は保水効果があろう、花粉アレルギーの被害は小さいであろう、下流に豊かな栄養分を運び、海に出れば海の魚を豊かにする。
 子供たちの自然保護の気持ちを、日本の利権まみれの林業の維持に利用しようとしているのであろう。林業に従事している人たちにとって自然の森は荒廃した森に過ぎない。彼らの利益がほとんどないからである。
 行政は、田舎政治を維持するために金をこの林業にばらまく。腐敗選挙区の存続が背景にある。
 
この国の改革は、まずもって、平等な選挙制度の確立と、メデイア、官僚、業界団体の情報独占の打破から始め、官僚支配の壊滅に至らねばならない。


  

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