スマートグリッド(smart grid)とは、デジタル機器による
通信能力や演算能力を活用して電力需給を自律的に調整する
機能を持たせることにより、省エネとコスト削減及び信頼性
と透明性の向上を目指した新しい電力網である。
スマートグリッド(次世代送電網)とは、電力の流れを供給
側・需要側の両方から制御し、最適化できる送電網。専用の
機器やソフトウェアが、送電網の一部に組み込まれている。
ただその定義は曖昧で、いわゆる「スマート=賢い」をどの
程度と考えるかは明確ではない。
そもそも、オバマ政権が、米国のグリーン・ニューディール
政策の柱として打ち出したことから、一躍注目を浴びること
となった、スマートグリッド。
従来の送電線は、大規模な発電所から一方的に電力を送り出
す方式だが、需要のピーク時を基準とした容量設定ではムダ
が多く、送電網自体が自然災害などに弱く、復旧に手間取る
ケースもあった。そのため、送電の拠点を分散し、需要家と
供給側との双方から電力のやりとりができる、「賢い」送電
網が望まれている。
スマートグリッド化を進めることによるメリットとしては、
下記の4点が挙げられる。
1.ピークシフト(昼間電力消費の一部を夜間電力に移行させ
る方法)による電力設備の有効活用と需要家の省エネ
2.再生可能エネルギーの導入
3.エコカーのインフラ整備
4.停電対策
一方で、スマートグリッドには欠点もあるとの指摘がある。
例えばセキュリティ上の問題。スマートグリッドのインフラ
には、高度な通信システムや技術が結集することになる。そ
こに対する不正操作やウイルス感染などの対策はまだ不十分
と言われており、今後セキュリティの脆弱性の克服が必要に
なるだろう。
菊本泰男
通信能力や演算能力を活用して電力需給を自律的に調整する
機能を持たせることにより、省エネとコスト削減及び信頼性
と透明性の向上を目指した新しい電力網である。
スマートグリッド(次世代送電網)とは、電力の流れを供給
側・需要側の両方から制御し、最適化できる送電網。専用の
機器やソフトウェアが、送電網の一部に組み込まれている。
ただその定義は曖昧で、いわゆる「スマート=賢い」をどの
程度と考えるかは明確ではない。
そもそも、オバマ政権が、米国のグリーン・ニューディール
政策の柱として打ち出したことから、一躍注目を浴びること
となった、スマートグリッド。
従来の送電線は、大規模な発電所から一方的に電力を送り出
す方式だが、需要のピーク時を基準とした容量設定ではムダ
が多く、送電網自体が自然災害などに弱く、復旧に手間取る
ケースもあった。そのため、送電の拠点を分散し、需要家と
供給側との双方から電力のやりとりができる、「賢い」送電
網が望まれている。
スマートグリッド化を進めることによるメリットとしては、
下記の4点が挙げられる。
1.ピークシフト(昼間電力消費の一部を夜間電力に移行させ
る方法)による電力設備の有効活用と需要家の省エネ
2.再生可能エネルギーの導入
3.エコカーのインフラ整備
4.停電対策
一方で、スマートグリッドには欠点もあるとの指摘がある。
例えばセキュリティ上の問題。スマートグリッドのインフラ
には、高度な通信システムや技術が結集することになる。そ
こに対する不正操作やウイルス感染などの対策はまだ不十分
と言われており、今後セキュリティの脆弱性の克服が必要に
なるだろう。
菊本泰男