くぼじーじるーむ

220126_熱海富士が新十両に決定!

人懐っこい笑顔で人気急上昇 新十両熱海富士 相撲は真っ向勝負

9歳愛されキャラ これまでの足跡は
 26日の大相撲番付編成会議で十両昇進が決まった熱海富士は2020年11月の初土俵以来、猛スピードで番付を駆け上がってきた。明るい未来を想像させる大柄な体と正攻法の取り口、人懐っこい笑顔で人気も急上昇中。静岡でも「愛されキャラ」だった19歳のこれまでを追った。
小学2年時、千葉県から熱海第二小に転校してきた。小学6年で三島相撲クラブに入り、熱海中時代は全国大会5位に。当時からプロ志望だった。

 飛龍高3年時はコロナ禍で次々と大会が中止になったが、猛稽古を続けた。「今日はここまでにしておけ」と止めるまで土俵を離れなかった姿を、栗原大介監督は忘れない。
 多くの相撲部屋から誘いを受けた。栗原監督が「プロに入って何を一番に求めるかで部屋を選ぶべきだ。おまえは何が一番か」と問うと、熱海富士は迷わず「関取になりたい」。稽古の厳しい伊勢ケ浜部屋を自ら選んだ。

 185センチ、165キロの体はどこまで成長するか。中学時代から毎食、1人で4合以上の米を平らげ、1リットルの牛乳パックを飲み干す大食漢だった。母武井奈緒さん(42)は「2台の炊飯器がフル回転。米を切らさないように必死でした。白飯の前に豆腐一丁を必ず出すようにしたけれど、無駄でした」と笑う。

 熱海富士はその分、週末の練習後に皿洗いのアルバイトに励み、一人で家計をやりくりする母を支えた。通学の定期代や遠征費も自分で用意した。
 高校入学時130キロだった体重は3年間で170キロになった。栗原監督は「増え方が半端じゃないですよ」と目を丸くする。

 相撲ファンの間では、顔をクシャクシャにして泣き笑いする熱海富士の表情が「かわいい」と話題だ。
 幼い頃から「サクちゃん」の愛称で親しまれた人気者だった。「よく言えばおおらか。悪く言えば大ざっぱ」「あのまんま」と周囲は回想する。高校入学時、自宅に半年間下宿させていた三島市相撲連盟の杉山信二会長は「日々注意することはあったが、あの笑顔にごまかされていた」と懐かしむ。
 心技体のいずれもスケールは大きく、土石流被害を受けた熱海市民の期待も背負う。奈緒さんは「明るいニュースと思っていただけているならうれしい。みんなに愛される力士になってほしい」と願う。
  〈熱海富士のこれまでの戦績〉
 2022年1月場所4勝3敗西幕下筆頭
 21年11月場所6勝1敗西幕下14枚目
 9月場所5勝2敗西幕下24枚目
 7月場所6勝1敗西幕下55枚目
 5月場所6勝1敗東三段目48枚目
 3月場所7勝0敗西序二段48枚目
 〈序二段優勝〉
 1月場所6勝1敗東序ノ口25枚目
 
〈序ノ口優勝〉
 20年11月場所初土俵



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