三谷幸喜作品は映画に限らず、舞台も良く観る。初めて観た彼の作品は映画『12人の優しい日本人』である。なんとも不思議だが面白いというのが印象だった。勿論、その頃は三谷幸喜という天才が書いた本であることなんて知らなかった。後に舞台を映画化したのだと知ったとき「あぁ、なるほどな」と納得したことを思い出す。その後、三谷幸喜作品は『君となら』(1994年)、『巌流島』(1996年)、『バッド・ニュース☆グッド・タイミング』(2001年)、『その場しのぎの男たち』(2004年)を観た。いずれも傑作だ。
『竜馬の妻とその夫と愛人』は三谷幸喜が2000年に東京ヴォードヴィルショーのために書き下ろしたコメディを2002年に市川準監督が映画化した作品である。竜馬の13回忌を迎えた未亡人おりょうと再婚した夫、そして愛人をめぐる、おかしくも切ない物語である。
おりょうを演じた鈴木京香が最高に良い。竜馬が死に、ひとり生き残ってしまった未亡人の悲しみが伝わってくる。松兵衛のどうしようもなさと惚れた男の情けなさが良い。キャスティングは素晴らしく良いのだが、何か少し物足りない。
三谷幸喜作品は映画よりも舞台で観るべきだと思う。勿論、映画が全てダメだというつもりもないが、より舞台の方が彼の綴った言葉たちが活きる。役者の力も大きいのだろうが、それを際立たせる三谷幸喜の言葉たちはスゴイのだ。
2005年10月に『竜馬の妻とその夫と愛人』が東京ヴォードヴィルショーにより再演される。映画と舞台を比較するためにも、僕は観に行きたいと思っている。
『竜馬の妻とその夫と愛人』は三谷幸喜が2000年に東京ヴォードヴィルショーのために書き下ろしたコメディを2002年に市川準監督が映画化した作品である。竜馬の13回忌を迎えた未亡人おりょうと再婚した夫、そして愛人をめぐる、おかしくも切ない物語である。
おりょうを演じた鈴木京香が最高に良い。竜馬が死に、ひとり生き残ってしまった未亡人の悲しみが伝わってくる。松兵衛のどうしようもなさと惚れた男の情けなさが良い。キャスティングは素晴らしく良いのだが、何か少し物足りない。
三谷幸喜作品は映画よりも舞台で観るべきだと思う。勿論、映画が全てダメだというつもりもないが、より舞台の方が彼の綴った言葉たちが活きる。役者の力も大きいのだろうが、それを際立たせる三谷幸喜の言葉たちはスゴイのだ。
2005年10月に『竜馬の妻とその夫と愛人』が東京ヴォードヴィルショーにより再演される。映画と舞台を比較するためにも、僕は観に行きたいと思っている。