キャンディーズのスーちゃんこと田中(小達)好子さんは、故夏目(西山)雅子さんの友人であった。夏目さんの実兄である実業家の小達一雄さんとは夏目さんが亡くなった6年後に結婚した。小達さんは再々婚であるが前妻との間に女優楯真由子さんがおり、スーちゃんには実の子供はいなかったが継母となった。
スーちゃんは伝説の女優夏目雅子さんの義姉となったわけだが、その夏目さんの偉大な存在はスーちゃんの遺言にまで出てくるのだから凄い。夏目さんは闘病中にも10歳下の弟小達敏昭さんにプロゴルファーの道を強く勧め本人も決心したらしい、凄い
その偉大な妹を上回る凄さをスーちゃんは遺言として全国民に残してくれた
人は死を覚悟すると来世で何かを必ずしたいと言えるのだろうか?死の恐怖と闘い、闘い抜いた後にやっと今までのお世話になった人に感謝の気持ちと、自分の死後の財産の指示を文書として残すのがやっとだと思う。心臓手術をする前の父もそうだったように私もそうなると思う。
スーちゃんは病気の進行の辛さも、多くの日本人がそうであるように被災者の方々に比べると我慢でき、被災者の方々の方が大変であると言っているようである。本人が死に直面しているのだから凄い
天国に行ってからも神様のごとく皆を守る、それが恩返しであり歌の題名にもあった微笑がえしかもしれない。天国に行っても普通の女の子に戻れないがそれがスーちゃんの役目なのかもしれない。ファンを葬儀に参加させる程、人に対する感謝の気持ちを最後まで続けたスーちゃん、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
最後にスーちゃんの遺言です。
『こんにちは 田中好子です。今日は3月29日、東日本大震災から2週間経ちました。被災された皆さまのことを思うと、心が破裂するような、破裂するように痛み、ただただ亡くなられ方々のご冥福をお祈りするばかりです。私も一生懸命病気と闘って来ましたが、もしかすると負けてしまうかもしれません。でもその時は必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。それが私の務めと思っています。
今日お集まりいただいている皆さまにお礼を伝えたくて、このテープを託します。
キャンディーズでデビューして以来、本当に長い間お世話になりました。幸せな、幸せな人生でした。心の底から感謝してます。特に蘭さん、美樹さんありがとう!2人が大好きでした。映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。もっともっと女優を続けたかった。お礼の言葉をいつまでも、いつまでも皆様に伝えたいのですが…、息苦しくなってきました。
いつの日か、妹夏目雅子のように支えて下さった皆様に社会に少しでも恩返しが出来るように、復活したいと思ってます。カズさん、よろしくね。その日までさようなら。』