今日のBGM ♪Humoreske♪

大好きで聴いているシューマンの曲を中心に、今日お店のBGMに選んだ曲をご紹介していきます。

シューマン:子供のためのアルバム他 ル・サージュ

2010-11-13 15:12:04 | 今日のシューマン
ホントにここのところ月イチの更新で、CDを聴いていることは聴いているのですが記事をアップする時間がありません。
濃い内容の記事を毎日更新されていらっしゃる方たち、本当にすっごいなぁと思っています。

この間は、ある方から「ただの日記じゃないか!」と言われてしまって、「いいじゃ~~ん!」と内心開き直ったものの、言われるまでもなく最近たるんでます。ホントに放置かロクなこと書いていないかどちらかです。
シューオタ活動もしてないかも!!!
日記にしてもおよそくだらない。。。反省しています。


来年の発表会に向けて無謀なる挑戦をしているわけですが、そんなおりにお友達から
一緒に連弾をしませんか?
というお誘いを受けまして、お互いに負担にならないようにシューマンの子供の連弾曲からということになりました。
用意のいい友達が貸してくれたCDがル・サージュさんだったわけです。



このCDは連弾曲を収録したということではなくて、ル・サージュさんの作品集はテーマが決まっていて、この作品集は「子供」ってことになるのかな。
それにしちゃ~、レベル高いです。

これは「子供のためのアルバム」をレッスンした際にも感じたことなのですが、ここまで子供に表現力を要求するか?ってことなんですよね。
テクニックな問題は、ピアノの先生がおっしゃるには「子供の情景」に比べれば音は少ないから易しいとおっしゃるのですが、それはテクニック的に問題がない方のお話だと思います。チェルニー30番の方がぜんぜん易しいです。

同じように連弾もめちゃめちゃ難しい。
なにがって全部です。
ホントに子供向けなのでしょうか。

以前お友達が「子供のためのアルバム」について先生にお伺いをしたところ、
あ~、あれはね、由緒正しい家の子がレッスンする曲集なのよ~。
というお返事が返ってきたそうで、

由緒正しい家の子って?
シューマンの「音楽の座右の銘(吉田秀和訳)」がきっちり生活の基盤となっている家の子。
要するに幼少時から組織的な音楽教育がきちんと家庭でうけられる家の子。
わかりやすく言えば、家庭で音楽の英才教育うけて育てられた子。
こういう子はテクニック的にはまったく問題ないわけで、では残る問題は何かというと、鋭い感性と表現力、これを育てることを目的とした教本であることには間違いないのかな。。。

いやになっちゃうぐらい難しいんです。
そんなぐらいだから子供の曲とは思えないぐらい素敵な曲ばかりです。
とくにシューマンの連弾曲は本当に録音が少ないのでとてもうれしいです。次は「東洋の絵」もお願いします。





シューマン:クライスレリアーナOp.16 フォークト

2010-10-17 13:18:18 | 今日のシューマン
いろいろなことが一度にやってきて、どこから手を付けてよいのかわからない状態です。
パソコンの前にはいつも張り付いているのですが、ブログの更新までなかなか手が回りません。

しばらくこのブログはお休みしてました
だって、ほとんどお店に出られない状態ですから「今日のBGM」を選びようがないんです。
リフォームしたリビングはやっとここでネットが繋がりましたが、コンポはいまだ繋がっておりません。
あ~~、はやく片付けなければ・・・・・・・

この後しばらくの間もお休み・・・だと思います。

せっかくのシューマン記念年だというのに、昨年の方がよっぽどシューマンに浸っている時間が多かった。。。。

あ~~、ローベルト。私を許して・・・・


今日は久々のお店番であります。
EMIのシューマンボックスのピアノ作品集から選びました。
このCDはもっと早くに聴きたかったのですがなかなか聴けませんでした。それには理由があって、忙しいというよりはもっと物理的な問題です。

CDが取り出せない!!!

私はチョー不器用な人間なのでこのような枚数の多い不可解構造のプラスチックケースってホントにダメなんです。
あ~~~んケースが壊れそう!!!
実際に壊したことあるし~~
CDも壊れそう!!!
さすがにそれはないけどさ・・・
CDが付いたままケースごと外れちゃって、
どうやって元に戻せばいいの?
なんてこともあります。

根気とは良いお友達関係にありませんのでイライラすると別のCDを聴くというわけです。今日は運よくCDが取り出せましたが、次にうまく取り出せるとは限りません。

プラスチックケースはきれいに並んでいいのだけれど、
かさばるし・・・・
紙ケースの方がさっと取り出せてストレスがたまりません。

というわけで聴きたくても聴けないCDが多数存在するのがこのEMIのシューマンボックスです。
合唱作品集が紙ケースでホントによかったと心底思っています。

だれか~~
この手のプラスチックケースから上手にCDを取りだす秘訣を教えてください。


シューマン:交響的練習曲Op.13 キーシン

2010-09-19 17:41:53 | 今日のシューマン
先日交響的練習曲を間近で聴く機会を得ました。
な~~~るほど、これはこういう曲だったのね!!!
CDではわからないことがライブだとすごくよくわかります。
なんちうゲキ難し練習曲集じゃぁ~~~
ピアニストさんの指がまるで攻殻機動隊のようです!!!

さてシューマンのピアノ曲の中でも男性軍から圧倒的な支持を得ているという印象の強いこの曲集なのですが、
えっと、これはあくまでも私個人的な印象です・・・

実は私はこの交響的練習曲はシューマンのピアノ曲の中でもちょっと苦手だったわけで、なにがというわけではないのですが、あのカッコよすぎるフィナーレがどうにもこうにもしっくり来なくて・・・

そういうと、きまって
あれがいいんじゃ~~~~~ん
という返事が返ってきて・・・・・
困る・・・・

私は専門的な勉強をしたわけではないのでこの曲のことをよくわかっているわけではありませんが、このライブで「あのフィナーレはカッコイイところがいいのだ」ということだけはよくわかって、ちょっと苦手意識がなくなったというかふっきれたという感じでしょうか。
こうなったら超絶技巧ヒケラカシ型の文句あるかといわんばかりの交響的練習曲を探そうということであれこれ聴くことにしました。
手始めに現在ミチョモランマ攻略中のSONY&RCAシューマンアニバーサリーBOXからキーシンです。
聴きながらふと思ったことがあり記事を書きました。

この交響的練習曲は版が4つあってどの版を弾くのかピアニストによってまちまちです。また5曲の遺作を弾く弾かないかなどいろいろ問題もあるような気がします。

今回はこの遺作について考えてみました。いつになく真面目に記事を書いてます。
ヴァイオリン協奏曲のようにローベルトの意思とは別のところで遺作になってしまったものや、本人もすっかり忘れていた曲というのならまだしも、この交響的練習曲はシューマンがあれこれ手を入れて実にシューマン生存中に3つの版が出ているのです。この3つには遺作の5曲は入っていません。入っていないから遺作なのです。3回も版を出しておきながらシューマンがこの遺作の5曲を忘れていたとは思えないのです。
となると遺作に関してはどの版を選ぶのかとはまったく別次元の問題にあるような気もします。
シューマンがあえて外した曲を弾くべきかどうか
これが完成形ということで作曲者が外した曲をあえてリサイタルやCDで曲集に入れ込んで弾く場合、ピアニストにもそれなりの考えがあってしかるべきだと思います。

そのぐらいは聴いて理解しろ~~~
と言われればそれでおしまいなのですが、
ど~~せ、私はさっぱりわからないド素人でござんすよ

みんなが入れているから。
ステキな曲だから。。。
そんなピアニストはいないとは思うのですが、もし万が一にもこういう人がいればこれはちょっと勘弁してほしいなぁと思うのです。
だってシューマンが要らないと思って外した曲なんですよ~~~。
お前はシューマン以上に交響的練習曲がわかっているのか!!!

そう思ったりするわけです。


そこで手持ちのCDを少し調べてみました。

よく聴いているデムスとシフの交響的練習曲はフィナーレの後で遺作の5曲が収録されているのですが、おそらく交響的練習曲という作品とは別にこの5曲を残したいということなのでしょうか、でもあのカッコよすぎるフィナーレの後に続けてこの5曲を聴くとどうしてもとって付けたように聴こえてしまって、それが私がこの曲が苦手だった理由かも知れません。

アシュケナージ・ポリーニ・キーシンはこの5曲をそれぞれここだと思うところに入れて弾いています。これだとカッコいいフィナーレの高揚感がそのまま残り曲の終りとしては自然です。
でも先程の問題が残ります。
シューマンがあえて外した曲を曲集として弾くべきかどうか

ケンプは遺作を弾いていません。


みなさんはどの交響的練習曲がお好みでしょうか。
この遺作の問題は、私は演奏家さんのシューマンに対するというより、ピアニストとしてのスタイルが現れるような気がします。

もし私がすっげーピアニストだったら、絶対にリサイタルで遺作は弾きません。
だって大事なローベルトがこの曲集には必要ないって言っているんだもん!!!
これ以上の理由はありません。

それにしてもただでさえ難しい曲集なのにさらにいろいろと難題を残してくれる私の大事なローベルトです。


シューマン:ミルテOp.25

2010-09-12 12:18:40 | 今日のシューマン
ご無沙汰しております。
なんと1ヶ月以上もこちらのブログを放置してしまいました。
放置せざるを得ない状況にありまして、詳細をお知りになりたい方は本家ブログへおいでくださいまし。
こんな状態でもいつもおいでくださる方がいらっしゃいまして、本当にありがとうございます。

ブログを放置していたからといってCDを聴いていなかったというわけではなく、でもCDを選ぶ余裕はあまりなかったかしらん。
シューマン以外ではバッハを聴いておりました。。。

さてさて、今日はローベルトとクララの結婚170周年です。
というわけで、今日のBGMはローベルトが結婚のお祝いとしてクララに贈った歌曲集です。
ううう~~~ん。これ以外考えられないだろう。

第1曲「献呈」
の献呈の辞をこれでもかこれでもかと歌い上げるこの感覚はーー
ちょっと日本人には考えられないかもです。
恥ずかしくって~~~赤面モノです。
でもローベルトにこんな風に歌われたら私は鼻血で失神モノです。

第3曲「クルミの木」
この郷愁感は実に美しいシューマンの世界です。
あぁ、ローベルトってステキ!!!


第7曲「蓮の花」
蓮と和訳されることが多いけれどスイレンだと思う。ドイツ語では蓮も睡蓮も同じロータスなんですよね。


第16曲「謎」
私こういう曲ってなにげ好きなのよねぇ。この軽快感


第24曲「君はあたかも一輪の花」
シューマンの歌曲ブレイクの一発目がこの曲って言われてます。
一発目にこういう詩に曲をつけてさらに結婚プレゼントの曲集に収めるあたりなんつ~か、やっぱりローベルトってロマンチストですよね。


第25曲「東方のバラより」
なんちう美しい曲だぁ。。。たまりませんぜ あっ、ヨダレが・・・


今日のCDはEMIの生誕200年記念BOXから選びました。



ミルテならなんでもよかったのですが、このBOXの選曲が一番今日という日にはあっているかなぁと思います。

ミルテ 作品25
リュッケルト「愛の春」から12の詩 作品37
詳しいことはこちらのサイトをご覧ください。
視聴もできます。

EMIシューマン生誕200年記念BOX_Lieder

作品37は結婚後ににローベルトとクララが二人で作曲したの歌曲集です。
第2曲・4曲・11曲がクララ作曲です。

シューマン交響曲第1番は作品38ですから、この共同歌曲集のあとシューマンは交響曲作曲家としての道を歩むことになるのです。






シューマン:4つのデュエットOp.34 ボストリッジ&レッシュマン

2010-06-25 18:51:15 | 今日のシューマン
みなさん。
ほんとーにご無沙汰しておりました。
ちょっとネットとのお付き合いの仕方を変えようってことで、いろいろ試行錯誤しておりました関係でこちらのブログはしていました。
それでも毎日来て下さる方がいて、ありがたいというか、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

CDは毎日シューマンのBOX中心に聴いておりましたよ。
シューマン祭が終わってようやくピアノ曲を聴くようになりました。
でも、またしばらくしたら聴かなくなると思います。
なぜならーーーーーーーー、
次のレッスンの曲が決まったからなんです。
この曲は来年の発表会にも弾くことになるので、もう嬉しくって・・・
です。
うまく羽ばたけるといいのですがねーーー。
私、もう、俄然、張り切って譜読みの真っ最中です。
まぁこの1曲というのも淋しいものがあるので、他にもなにか弾けたら嬉しいなぁ。
やはり羽もの絡みということで「予言の鳥」でしょーか。
これはーーーという曲が決まるまではピアノ曲も聴いていると思います。
おっと、ここはピアノブログではなくCDブログでした。

シューマンの歌ものは歌曲が有名なのですが、たいていは「詩人の恋」「リーダークライス」ですよね。
このボックスでチョー有名な歌曲以外の歌ものが聴けたのはとても嬉しかったです。
私は大規模なオケ付き合唱曲も大好きなのですが、なにげデュエットとか気に入りました。
実はイケメン・ボストリッジのミルテ目当てで購入したCDなんですけれど、こんなイケメン・ヴォイスで「献呈」なんか歌われた日にはもう脳みそは完全に液状化してタイヘンです。



もちろんミルテはとても素晴らしかったのですが、なにげ気に入ったのがレッシュマンとの「4つのデュエットOp.34」でした。

あーー、二声の歌ってこうやって歌うんですね。
私もこんな風にピアノで弾ければいいなって思います。
どんなピアノの名手でもやっぱり人の声には敵わないです。
私はピアノが大好きだけれど、いつも歌いながらピアノを弾いてます。
このアルトはこんな風に入るとステキ
テノールとソプラノはこのぐらいのバランスで一緒に歌わせるとステキ
そんなことを教えてくれるのは合唱曲やデュエットです。