その家の塀からはみ出し、下の溝に届く程、長くどっしりと太い。
以前、レストランで子羊のローストを食べたときに、ローズマリーが素揚げにされて乗せられていた。
肉はもちろんだが、ローズマリーの良い香りがしてそれだけでとても美味しく感じたのだ。
ほかにもお菓子にも使えるとのことで気になっていたので挿し木に挑戦することにした。
事の起こりは数日前。
買い物帰りにいっくんがせっかく拾ったテントウムシの幼虫を私が捨ててしまった、と大泣き。
自宅まで後少しだと言うのに歩かなくなり、道路に膝を付いて泣き崩れていた。
無理矢理連れて帰るのは簡単だが、それではいっくんの悲しい気持ちが収まらないのは判っていたので仕方なく私もしゃがみ込んで説得していた。
その時あまりに哀れな泣き方をしているいっくんをみてすぐそばの家のおじいちゃんが、ミントの葉を4センチ程摘んで樹に渡してくれた。
いっくんは見事に泣きやんでミントの香りをかぎ…なんて事はなく、相変わらす大泣きを続け、私は申し訳なくなり足早にその場を立ち去ることとなったのだが、喜んだのは私だった。
何気なく花瓶にさしたそのミントはほんの数枚の葉しか付いていない小さなものにも関わらず、水につけると数日で沢山の根を出したのだ。
何というお得感…その生命力にも脱帽だ…挿し木ってすばらしい!
そして次に白刃の矢がたったのはMAさんちのローズマリーである。
早速、MAさんに事情を話したところ、ローズマリーの他にも、あじさい、アブチロン、小さな丸い葉の植物(名前が判らないけど可愛らしい)などもどっさりくれた上、切り口に発根促進剤も付けてくれた。
帰宅して水にさしておくと、数日経って面白いように根が出てきた。
本命のローズマリーは少し時間がかかるらしくまだ発根していないが、もう他のものは地に下ろしても大丈夫そうに生き生きとしている。
これは面白い。
この他にもどんな植物で発根するのか試したくなり、庭で剪定したブドウ、山椒、センリョウなど次々に切ってきては水揚げし、発根促進剤を付けて花瓶にさした。
今日はご近所のHIさんからミニバラをいただいた。
正しくは散歩途中のいっくんに持たせてくれたのだが、お礼を言ってそそくさと帰宅し、さて、玄関を入ると没収である。
すぐに水揚げをし、発根促進剤を付け、花瓶に挿す。
いっくんは花には興味がないので私に取り上げられたことなどすっかり忘れて積み木で遊んでいる。
6月は挿し木の季節。
我が家を草花で賑わせる事が出来れば、と、毎日花瓶を見るのがとても楽しみなのだ。
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