先日、またもや歳を重ねた私である。
この歳になると、「お祝い」と言ってもいいのかどうかビミョー。
しかも自分の誕生日とは言え、子供の習いごとなどもあり結局自宅で済ませたい為、自分で調理してオードブルを作ったりして…。
ケーキは伴侶が「何のケーキがいい?」などと聞いてくれたので大好きなチョコレートでリクエストしたのだが、伴侶が持ち帰ったケーキにつけられた蠟燭は何故か5本…。
そりゃ、何十本(!)も用意しろとは言わないが、自分の誕生日の数字と全く共通項の見られない5本とは…あまりに投げやりな仕事である。
とはいえ、私も今更蠟燭を吹き消すのも…と思っていたが、結局子供達に押し切られる状態で、歌を歌い、蠟燭を吹き消し、子供と同じようにお祝いをしてもらったのだ。
こいちゃんは肩たたき券をくれた。
いっくんは、自分が以前買ってもらった石の置物を私にくれようとするので、「人に貰ったものや中古品をあげるんじゃない!」と思わず叱ってしまった…。
考えなしのいっくんだが、ただ手放しで私をお祝いしてくれるこいちゃんと対照的に、誕生日はアンニュイである。
「歳をとることは、死ぬことに近づく事だから…」と、自分の誕生日は勿論、私の誕生日でも目に涙をためていた。
自分に優しくしてくれる人たちとの別れを想像して堪らない気持ちになるらしい。
一人一人の特別な大切な誕生日、すくすく育つ子供達を見守れる、今がとても幸せな時である。