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台風一家

3枚おろしは楽しいな

外遊びをしていたら、ご近所様から大きな魚を頂いてしまった。
わざわざ日本海まで釣りに行き、しかもとり立てらしく、何だか貴重である。
大喜びで持ち帰り、いざ捌くこととなった。
伴侶が刺身を好きなのは知っている。
せっかくの粋のいい魚を煮てしまうのは勿体無いので思い切って3枚におろすこととなった。

キッチン戸棚から刺身包丁を取り出し、魚をまな板に移動する。
魚は大きくずしりと重い。
久々の大物に早くもテンパリつつ、体重をかけて頭を落とし、内蔵を取り出す事にした。
一応高校の頃父について3枚おろしを練習したことがあるので「なんとかなるだろー」と包丁を当てるも、内臓が取り出せない。
切り込みを入れ、内臓をひっぱるが、どこかにくっついたまま出てこないのだ。
始めは大きな魚に気おされてちょっと遠慮気味に内臓をひっぱっていたが、邪魔になる部分に包丁を入れながら内臓をわし掴みしてひっぱるひっぱる。
漸く大きな内臓が出てきて腹を洗い流してからいよいよ本番の3枚おろしへと突入。
と、ここで鱗を落としていなかったことに気が付き、手順を逆戻りして慌てて鱗を包丁でこそげ落としたりしている。

無事にまな板に戻ってきた魚を尾の方から切り込みを入れておろし始める。
包丁を持つ手にチリチリと骨が当たる音が響き、路線を外れていないことを知らせる。
「よしよし…」などと一人ごちながら頭の方まで切り終り、身を離し、皮を切っていき、裏面の作業を終わると、まな板にはアラだけが残る。
アラと呼んで良いのか、美味しそうな骨についた肉を少々眺めてから、側に子供達しかいないことに安堵しつつ、骨ごと切り分けて煮付けに。
3枚におろした身の骨を丁寧に抜いてから薄切りにして皿に盛り付けた。
切り分けてみると、皮はぎりぎりのところで切れているし、身は厚く、やり遂げた満足感になかなかいい気分である。
が、伴侶に「これ、一匹やんな?」と言われたのが何かひっかかり「上手に出来た」と自分で自分を誉めて開き直ってみた。

意外なことにこいちゃんが大変よく食べ、あっという間にお皿はからっぽに。
刺身を食べるのは大人っぽいと思ったのか、「美味しいわ~!」と食べつつも、ちょっとエヅきつつ咀嚼しているのを私は見逃さなかった。
ともかく無駄なく魚を頂くことが出来て満足である。
で、ご近所さんがこの魚をくれたときに言っていた魚の名前は、何だったかなぁ……。
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