台風一家

漢字地獄

子供たちにとっては楽しく、私にとっては必死のパッチ、な夏休みはあっさりと終わった。

学校に行く支度をしていたいっくんはビックリ。

「漢字練習」と言う伏兵が、そっくりそのまま残され、ランドセルの中で眠っていたのだ。

気づいたのは4日前。

ところが、

「夏休み、おわっちゃう!」と思い焦ったいっくんは、何を思ったかお友達に連絡を取り、遊びまくったのだ。

勉強よりお友達優先と言うわけである。

そして、始業式前日。

当たり前だが、朝から漢字漬けである。

何しろ、1か月かけてやるはずの漢字を1日ですることになったのである。

ガミガミ言い続けることはたやすかったが、一体どうするつもりなのか、ぎりぎりまで様子を見たかったのである。

何を根拠にかは判らないが、簡単に終わると思っていたようである。

が、10ページ以上あるドリルを漢字練習帳にぎっしり書いていく作業がそんなに簡単に終わるわけはない。

午前中はご機嫌で鼻歌交じりに「結構速いやろ!」なんていいながらやっていた漢字勉強も、午後に入る頃には「お水が飲みたい」「トイレに行きたい」と事あるごとにフラフラと行方不明になるように。

夕方には「1行書いたらどうぶつ将棋1回して」などと、グズグズ状態に。

お風呂も済んだ頃には眠たくて座っていられなくなったいっくん。

お菓子を食べたり牛乳を飲んだりしながら作業を進めるも、時間はすでに12時を回り・・・

「なんでお友達と遊んでしまったんやろ・・・」と、ここにきてようやく事態を把握した様子のいっくんはみるみる元気を無くしていく。

寝るわけにもいかず、逃げることも出来ず。

眠くて眠くて、先に2階に上がり眠ってしまったこいちゃんが羨ましくて仕方ないらしく、ただただ鉛筆を握ったままつぶやいた言葉は、

「おねえちゃんはいいな・・・・・・ぼくはいま、地獄にいます・・・・・・」と。

伴侶にも励ましてもらいながら、やっと完成したのは午前1時であった。

「今度から早めにしようね」と言う私に、懲りた様子のいっくんは「うん・・・・」とうなずいた。

そして始業式からはや数日。

今日も持ち帰った宿題を

「あとで!!」の一点張りで夕方にあと回しにするいっくん。

全く懲りてない・・・・・・

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