生憎、朝から曇り空で天気が悪かったので「雨が降る前にせめて公園遊びを」と近所の公園で遊ばせた。
しばらくするとすぐに雨が降り始めたので、近所のキッズランドまで行き、風船を相手に暴れさせた。
せっかくの誕生日に、体も動かせずイライラしたまま一日中、喧嘩ばかりしながら家に籠もらせたくなかったのだ。
しっかり遊んで、帰りの車内でうとうとしていたが、そのままお昼ご飯に12時半に予約したレストランに向かい、ささやかながら誕生日のお祝いにキッズプレートを頼んだ。
二人とも遊びすぎなのと、あまりお腹が空いていなかったせいで、ほとんど食べず、いっくんに至っては私の膝を枕にぐっすり寝込んでしまった。
こいちゃんも何だがぼんやりとした目で、口に入れたハンバーグをもしゃもしゃといつまでも噛んでいた。
二人の子供が静かにしている間にこいちゃんが生まれた時間が来た。
大人二人でコース料理を静かに楽しみながら、こいちゃんが生まれたときの事をじんわり思い出していた。
小さくて抱き上げるのも怖く感じるほどだったあの子が、今では抱っこが似合わないほど大きくなった。
「もう4年も経ったか~」と、いつまでも若いつもりの私たちもしみじみと話した。
お昼にごちそうを食べたので手をかけていた例年と違い、晩ご飯は簡単に宅配のピザとスパゲティだった。
昼寝をする習慣がなくなっているこいちゃんは晩ご飯もうとうとしていて、またもやぼんやりとしたまま、私にピザを口に運ぶように甘えた。
「とうとう4歳だねぇ」と話すとこいちゃんは涙を流して「こいちゃんは3歳だよ」と訴えた。
ぽろぽろと大粒の涙を流しつつも、その感情を上手に言葉で表現することは出来ず、ただただ「4歳は嫌だよぅ」と泣いた。
まるで私たち大人が感じる、嬉しくも切ない複雑な心境を感じ取ったかのように、こいちゃんは流れる涙をぬぐうこともせずに泣いていた。
普段あまり食べさせない甘いケーキと、欲しがっていた看護婦さんセット(注射器や聴診器、薬やカルテのオモチャ)のバースデープレゼントで涙を何とか押しとどめて、こいちゃんを抱きしめるとまだまだ赤ちゃんの様な気がした。
先ほどこいちゃんは眠りについた。
私がそばにいなくても一人で眠れる日もあり、しっかりしてきつつあるが、そうなってほしい反面、いつまでも甘えたで泣き虫のこいちゃんでいてほしいとも思ってしまう。
大変だなぁ、と思いつつ「一緒に寝て~」と泣きべそかいてほしいのだ。
「早く大きく…」などとため息混じりに言いながら、いつまでも自分の子供でいてくれることを切実に願っている。
わがままで、気まぐれで、甘えたなのは何も子供ばかりではないのかもしれない。
本当にヤレヤレ…な話である。
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