声ふぇち日記

お絵描き再開

■泣けました。

2014-08-12 09:20:12 | ときめきメモリアルGS
久しぶりに再会した佐伯くんを私は瑛くんと
呼んでいました。
素っ気無さの中に温かさを感じる彼の言葉や表情に
随分と仲良くなれていると感じた
瑛くんとのもう一つの物語。
(そういうセーブデーターから始めたと言うわけです・・・^^;)



スキー合宿を兼ねたクリスマスパーティーに
瑛くんは出席できず、用意したプレゼントを
彼に渡す事は、できなかった。

パーティーが終わり、熟睡していた明け方4時
突然、携帯が着信を知らせ。

出てみると・・・

「もしもし?俺。」

瑛くんの声。

「窓を開けてバルコニーに出て。」
と言う不可解な指示に躊躇しながらも出てみると

ぼんやりとライトアップされた雪景色の中に
瑛くんの姿。

「オッス。」

バルコニーによじ登ってきた不審者みたいな姿に
「泥棒みたい」と言うと

「クリスマスだぜ?
サンタに決まってるだろ?」
と微笑む瑛くん。

まだ目覚めない思考が夢なのかとも思わせる
極端なシチュエーション。

だけど

「メリークリスマス」
と、プレゼントを渡された時に一瞬触れた
指先の温もりが夢では無いことを教えてくれて。

「ごめんね。」
私から渡せるプレゼントが無い事を謝ると

「いいよ。
顔見れたから、それで勘弁してやる。」
と微笑んでくれた。

いつもより優しい瑛くん。

なんだか元気がなさそうにも見える。

クリスマスの忙しさの疲れとは違う、
悲しそうな顔。

理由を聞き出そうとする私の心配顔を見てか
言い淀みながらも話してくれた。

「今夜で、閉店になったんだ」


「珊瑚礁」を閉める事をおじいさんは、
もう随分と前に決めていたのだと言うけど、
これまで頑張ってきた瑛くんの事を思うと、
すんなりとは受け入れられなくて
大声を出して食い下がる私に瑛くんは言った。

「大きな声だすなよ。
みんな起きるだろ?
大丈夫。俺、思ったより平気だ」

言葉と裏腹な表情を読み取るのは
もう、私には随分、簡単な事になっていて

安心させるために微笑んでくれても
声を震わせる感情は伝わってきて。

けれど・・・。

「もう行くよ。
タクシー待たせてるんだ。
・・・・・・おやすみ。」

慰める事も、できないまま
瑛くんは姿を消した。

平気だなんて、そんなハズ無いのに・・・。

冷え切った空気よりも冷たく
瑛くんの心が凍えているような気がして
私は再び眠りにつく事ができなかった。





久しぶりに再会した瑛くん。

ここ数ヶ月の間に彼への愛はどんどん大きく
なっていて、初めましての物語以上に涙腺弱く
物語に入り込んでいる自分に驚いています^^;

初めましての時には、プレゼントを渡す相手に
彼の名があったはずなのに、今回は無くて
とまどいましたが^^;
すごく感動的なクリスマスシーンでした。


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