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六條院日記

曽てTeaCupに開設していた六條院惟光の「六條院日記」が引っ越してきました。

村山砦の址を求めて

2017-01-16 04:40:00 | 日記
人を送って武蔵村山まで車を走らせたので、ついでに少し散策することにしました。
以前、去年の8月に村山に来たときに吉祥院付近の話をブログして(リンクしておきます)
そこで料亭「村山砦」に触れました。
今回は、その址地を確認しようかと思います。
出発点は、地元の温泉「かたくりの湯」♨の隣、歴史民俗博物館。

まずは看板で確認………でいきなり記憶の訂正が入るわけで。。。

記憶では吉祥院の奥を進んだようなのだけど、どうやら七所神社の脇を奥に入っていったらしい。
以前は野山だった一帯は現在六道山・野山北公園という都立の公園になっていて、
そこの第2駐車場の出入り口で交通整理をしている年配の方に、「村山砦」の場所を聞いてみたら、この公園内にあったらしい。
狭山湖周縁ということではかわらないのだけど、
吉祥院の奥からは右回りに、
野山北公園からは左回りになる次第。
年配の男性は、懐かしそうに「村山砦」について、
今はもう無くなって跡形すらないこと、
どうやら千葉の方で営業しているらしいこと、
の二点を教えてくれました。
この点については、前にも紹介しましたがWeb上に、「夜風さん」という方が記事にしておられます(リンク)。
なんだか、また民俗学しちゃった気分。

さて、第2駐車場の前から公園に入ります。
なんだかこてみん映画のロケに良さげな場所。
もっともこの季節だけだろうけど。夏は樹も繁って蚊がでそう。

公園をつっきると、狭山湖周縁の柵脇の砂利道にでました。
みたことのある景色です。吉祥院の奥と同じ様な感じの多摩の野山の道。
そうそうあのときは数日前の雪が残ってて、
宿酔いした父がつらそうに歩いてたっけなあ、
なんて記憶も蘇り。

少しすると開けた場所に出ました。

六地蔵と呼ばれる場所で、石塔の三面に二体ずつお地蔵さまが彫られています。残り一面には由来書も。
明治年間に疫病が流行って多くの人が亡くなった供養に祀られたのだそうです。

にわか知識のうけうりですけど、お地蔵さまって境界に祀られるんですってね。塞の神というか道祖神というか、境界を祀る発想の延長上にお地蔵さまも祀られているみたいで。
たしかにこのあたりはこの地区の境界の集まっているところで、
きっと疫病が入り込まないよう、鎮守しているのでしょう。

六地蔵のすぐ先に少し開けた場所がありました。
公園管理事務所が建っています。

この地形。ここがおそらく村山砦のあった場所なのでしょう。
管理事務所の人に訊こうかな?と思ったけれど、
若いお姉さんだったので、やめました。
「村山砦」なんて知らない世代だよ。

念のためもう少し奥まで歩いてみます。
少し近いような気がしたので。
もっとも、あの時は横田の、タタミヤのところから歩いてきたわけで、
小学校低学年と宿酔い親仁の足で体感一時間以上には感じたけれど、
そう無茶に歩いたはずもなく、
このあたりが手頃だとは思うのですが、
せっかくなのでお散歩します。

といっても猪でも出てきそうな道ですが。
それでも犬を連れてお散歩している人や、
ジョギング、ランニング、バードウォッチャー、さらにはバイセコー(自転車)などと多くすれ違ったり追い抜かれたりしたので、まったく寂しいわけではありません。

第2駐車場から歩き始めて約一時間。
砦………というより中世ヨーロッパの城風の施設が見えました。


瑞穂町の六道山公園の展望台です。
チェス駒のキャッスルみたい。


登ってみました。景色が奇麗。

360度ビュゥで大山から富士山、秩父へと丹沢の山並みが広がっています。


北のほうに見える山は、方向的には筑波真岡の山か、あるいは日光か。


富士の御山は残念ながら雲がかかって、宝永火口付近が見える程度。
でも逆光で神秘的。

気楽に登ってみて、冬の多摩の夕景色のひろがりに、飽きませんでした。

コールがあったので帰りは天狗のように下山して、
帰りがけ歴史民俗資料館の方に確認したら、やっぱり村山砦のあった場所は、六地蔵のところだったそうです。

なぜ、こんなにも村山砦にこだわったのかは自分でもわかりません。

ただ、多摩の夕景色への懐かしさが動機の一つにあったことは、この眺めで癒されたことからわかりました。
ひょっとすると、疲れてるのかな。


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (さらばできないスバル)
2019-08-15 21:08:51
今日給食センタイーの横から山のほうへ登ってきましたが村山砦はずっと奥のほうだった覚えがあります。
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