今日の読売新聞に、エンタメにおけるAIについての記事が載っていた。YOSHIKI氏は、音楽クリエイターの視点で語っている。
私も浅学ながら感想を書いてみたい。
ところで『おっさんずラブ リターンズ』のスピンオフで、全民が忘れられなくなった「お風呂が湧いております」(民も湧いたぜ!)……。
あの声は人間?それともAIで作られたものなのだろうか?ギャラはあり?なし?
映像や音楽へのAI進出はもう止められないようだ。 音楽は非常に数学的なので、AIと相性が良過ぎる。💦AI作成の曲を我々は見抜ける(聴き分けられる)だろうか?これはかなり難しいようだ。好きになれるかは不明としても、判別は困難だと思う。😓
映像はどうか?見抜けるだろうか?例えば生身の人間かCGなのか……。これはまだ見分けがつきそうだ。(ただし遠目の人物などは難しい)肌や髪、目の動きなど、精密に作製するならCGをかなり人間に近づけることが出来る。しかし、製作費もかかりそうだ。いや、それもAIの進歩により効率が上がり、安価で出来るようになるかもしれない。
果たして我々は、良く出来ていればAIで作られた俳優の映画、ドラマを見て楽しめるのだろうか? 今は亡きジェームズ・ディーンとロビン・ウィリアムズの共演なども、AIを使って出来てしまう時代なのだ……。
それはそれで需要はありそうだが、現役俳優の機会は失われるし、故人の権利?はどう扱われるのか全くわからない。法律面での整備はこれからだと記事にも書かれていた。
では、全くの新人俳優をAIで作成し、出演させるのだとしたら?
大勢が好きになるような、完璧なビジュアルで、声で、仕草で……。BLドラマだって、非の打ち所のないAI作成の俳優同士がカップルを演じるのだとしたら?
私個人は、楽しめるけれど人間の俳優が演じるものほど熱くなれない気がする。
俳優という生身の人間にはそれぞれの人生があり、物語がある。ナラティブの部分だ。OLやタイ沼で、中の人同士の運命的な出会いに萌えなかっただろうか?それぞれの俳優が持つそれまでの人生(物語=ナラティブ)と彼らの関係性に勝手ながら意味づけをし、さらに沼にハマらなかっただろうか?どうだろう??(私はまんまとハマったw)
例えば、『クズ悪役の自己救済システム』(クズシス=アニメさはん)はCGによる3Dアニメだ。かなり頑張って作られている。慣れないうちはキャラクターに違和感を持つが、生身の人間にはない美しさもあることに気づく。そしてそのビジュアルが、通常の2Dアニメで描くよりも原作の持つゲーム性にマッチしていることに納得する。時間とお金をかければもっと滑らかな動きや表情になり、違和感もなくなるだろう。しかし、そうなったとしても……。
実写化するのなら、そちらを見たいと私は思ってしまう。
どんなに精巧な、人間に近いキャラデザインになったとしても、3Dアニメのキャラにはキャラ以外の物語がない。俳優としては、背景もなくのっぺらぼうだから。つまりクズシスというストーリーがあるのみだから。声優さんがいるではないか…という声も聞こえてきそうだけど、プロフェッショナルな仕事を通し彼らからナラティブは感じない。私が情報不足なせいかもしれないが……。いや、さらに進んでAIが声も担当?することになれば、声優も不要になる。
俳優個人のナラティブなんて、そんなもの、余計だ!という意見もあるだろうし、それも理解できる。通常のアニメ作品はそれで完結しているのだから。 でも、私はどんな作品でも、実写化でどの俳優がキャスティングされ、どんな演技をするのか考えるとワクワクする。そして、そこから生まれるケミストリー(ビジュアルだけでなくそこにはきっと俳優の生きてきた時間のようなものも反映される気がする)を楽しみたい。
人間がAI俳優に勝るのは、俳優自身の生き様や哲学など、ナラティブの部分だと思うのだがいかがだろうか。彼ら自身が持つ物語だ。人間が演じること……それはとても贅沢なことだと思う。

でも、もしかしたら【設定】という名の下に、AIで作られた俳優にもナラティブが生まれるかもしれないね……。それはそれは自由に!盛大に!!
(ちなみに初音ミクって設定あるんだっけ?どんな感じ?😅)
結局は個人の好き嫌い、大衆のニーズに依るのかな……。それと、お金の問題か。💰出来るだけ人件費を抑えて、より多くの利益を出したいという作り手側の欲求ね。俳優のギャラ>CG製作費用(AI技術費用)なら、CGを選ぶ制作陣も出てきて不思議はない。AI俳優は不祥事もおこさないし……。でもそういう効率性が全てになってしまうと、YOSHIKI氏の言う通り、俳優を含むクリエイターの創作への意欲は低下してしまう……。
果たしてその行方は……???🤔
🍀 🍀 🍀
あ、『おっさんずラブリターンズ』リアタイしましたよ〜。民のみんなが嬉しそうで良かった。
(どんな立ち位置w?)

我ながら意外なほど冷静に見ました。春田と牧の掛け合いはやはり生身の俳優さんならでは、だよね~。感想はもう少しドラマが進んでからにしまーす。(慎重)😅