しみじみと良い映画でした〜。
見終わって、こころがほぐれるような、そっと笑みが浮かぶような、そんな映画でしたよ。
なんか最近、劇場で中国の映画ばかり見ている気がする……。😁以下、ふわっとネタバレありです。
タイにも感じるんだけど、アジアの景色ってどこか懐かしいんですよね。なんでしょうね?何か大きな共通項があるのかな?🤔
この映画の舞台も現代の北京なんですけど、映像の質感というか空気が懐かしい……。フー・ゴー(胡歌)さん演じる主人公、ウェン・シャン(聞善)の住む部屋も、なんか私、知ってる気がする……。(んなわけないのに、何故?)不思議ですね。
脚本家として行き詰まったウェンは、追悼会(告別式というより偲ぶ会みたいな感じ?)で読まれる弔辞を専門に書きおろす【弔辞ライター】をしています。
本当にある職業なのかは調べてないからわからないです。(相変わらず前情報なしで見るスタイル😅)
遺族と会い、故人ひとりひとりに相応しい弔辞を丁寧に綴っていくウェン。評判も高く次々に依頼がきます。
様々な弔辞を書く度に、様々な人生を知ることになるウェン。
この、依頼人の人生がそれぞれ良いんですよ。まさにドラマなのよね。
平凡な人生なんて、ありそうでないんですよ。
普通の人間っていうけれど、じゃあ普通って?その基準は??……そんな疑問が浮かびます。
誰の人生にも山あり谷あり、ドラマあり。
振り返ってみると誰にでも輝かしい瞬間や試練の時、出逢いや別れ、選択の時など重要な局面があるのではないかしら。それはただひとり、その人だけのもの。その人が歩んできたただひとつの人生。善し悪しではなく、存在するだけで価値のあるものだと私は思います。
脚本家の道を諦めたつもりのウェンは、弔辞ライターという仕事を通してもう一度、自分自身の人生とも向き合います。
他人の人生、いわば事実を依頼人の希望に合わせ文章にまとめることと、物語を一から作り展開させることは、また別の才能なんですよね。
ウェンは脚本家で成功することを夢見ていたけれど……。
なりたかった自分になれた人なんて、この世にどれだけいるんでしょう?
生活のための仕事と、割り切っている人がほとんどなのでは?(私もそのひとりです😁)
ThamePoでテーラーやってるおじさんも語ってたよね。なりたくてなったわけじゃないって。
それでも、みんなプロとして働いているのです。少しばかり矜持を持ったって良いよね。どうにかこうにか続けられて食べていけること、それもまたひとつの才能なんです。
成功とか、勝ち組とか、そういうものにとらわれる虚しさを、最近とみに感じるんですよね……。別にいいじゃんね、人それぞれですもん。正解も不正解もないのです。
と、言いつつ。
映画に限って言えば。
この、滋味あふれる映像とテーマで、日本公開してくれたってことでもう大正解です!
そして、フー・ゴーさんとウー・レイくんをキャスティングした時点でもう完全優勝です!😁
『琅琊榜』から、まんまとこの映画まで来させられた私w……。琅琊榜ファンとしては、ふたりの再共演ってね、もうウィンウィンでしかないんですよ。(胸熱)
そのウー・レイくんの役どころ、なるほどな~でした。✨ふたりってどういう関係なんだろ?って最初、謎だったの。でも、途中からだんだんと、ひょっとして?……となりました。😉
いやぁ、ここでウー・レイくんをキャスティングしたのって、本当ナイス👍️です。そして当たり前なんだけど、声が飛流の時とは違って大人になっていて、月日の流れを感じました。(尊い)
音の使い方も心地よく、静かにそして温かく人生が描かれている作品です。
途中、穏やかすぎてちょっと睡魔に襲われましたが💦、そっとガムを噛んで復帰しましたw。(いやぁ、仕事終わりだからさ〜😅)
私も、自分自身の来し方、行く末を最近よく考えるようになりました。そんな年齢になったということですね。
今年のGWは飛び石で、あまり日程的に恵まれていませんね。何かと値上がりして旅行も厳しい。どうでしょう?この映画を見て、【人生を振り返る旅】をしてみては。☺️
↓こんな名刺サイズのカードを貰いました。


※余談ですけど、個人的にこのウェンの役って草彅剛くんがやりそうって思いました。(フー・ゴーさんと剛くんってどちらが歳上なんだろ?剛くん?)日本でリメイクするなら彼がハマると思うw。いや別にしなくていいんだけどね!