遅ればせながら、イーボー(王一博)くんの映画『ボーン・トゥ・フライ』(長空之王)をWOWOWで見ました〜!
昨年公開されたイーボーくん映画、3本のうちこちらだけ未見だったんですよね。なんとなく国策映画なのかな?とスルーしてしまったんです。
が!
そうではなく純粋にエンタメとして面白かったです!!
以下、ほんのりネタバレしています。
何より良かったのはテンポとシナリオ。緊張感途切れずに一気に見ることが出来ました。
イーボーくん、作品選びが上手いですよね。事務所の方針なのかな?ヒットするのもわかります。ファンの見たいもの、見たくないものをわかってる感じ。😁
イーボーくんの役はステルス戦闘機を開発するテストパイロット、ライ・ユー(雷宇)。才能あるけどちょっと突っ走り気味な青年です。でも、素直な良い子なの。(らしいよね😉)
巷では【中国版トップガン】なんて言われ方してたみたいだけど、私は『ハヤブサ』とかNHKの『プロジェクトX』の方が近いテイストだと思ったよ。どこまでリアルなのかはわからないけど、一つの目標に向かって真摯に努力していく人達の物語です。
一番印象に残ったのは、「他国が共同で開発していくものを、中国では自分たちだけでやらなければならない」って上官が話すシーン。
中国も自分の国の孤立感とか孤独感をこうやってエンタメの中で開示するんだ……って驚いたんだよね。😳だったらもう少しこう……むにゃむにゃw…とも思いますけどねw。
映像も見応えありました。戦闘機とか飛行機に詳しい人はどう見るのかわかりませんが、実写とCGの組み合わせもそれほど違和感なく迫力がありました。
中国の広大な大地が何度も出てきて、あらためて国としてのポテンシャルを感じさせられましたよ。でも、そこにはただ自然があるだけ。人はいないの……。資源があるかもしれないし、ないかもしれない。大国ゆえの統治の苦労もあるだろうし、いわば未知数なんですよね。🤔
キャラクターもキャストもみんな良かった!心底イヤな人間っていうのが出てこない。このあたり、『熱烈』に似ているかも。
相変わらずイーボーくんは、自然に役を生きていて善きです。 



彼の魅力、ノイジーな演技をしないところが地味に凄いなぁと思います。
役者さんってやり過ぎても、足りなくても作品の中のノイズになってしまうと思うんだけど、彼はそういうのが全然ないの。いつも、だたシンプルにそこに在る…というか。
あと、身体張ってるよね〜。重力に耐える訓練とか、車が横転しちゃうところとか!ガチですもん!特に車のシーンはF1好きで見てた勢として大変萌えました。😍クラッシュした後も細かくステアリングを動かして調整しようとしてるの!マジでレーサー!!(いや本当に彼はレーサーなんだけどさ)何度もF1中継で見たよ、こういうの。カッコよーー!!
マニアは必見です!(どんなw?)

ライ・ユーがフライトでインシデントに遭遇し過ぎっていうツッコミどころはあるけど、総じてストレスなく気持ち良く見られる映画でした。余計なラブシーンとかもないし見やすいのよ。(ファンの気持ちをわかってらっしゃる😁)
厳密に言うとプロパガンダ臭はなくはない。とってつけたようなエンドロールのシーン(サッカーの試合)や、実際の殉職したパイロットの通信記録(声)がちょい気になりました。特に後者は21世紀の今、事故がないようにすることを第一に考えるべきなのに犠牲を美化してないか?って思っちゃう……。
でもそこは今あらためて考えて、気付いた点です。映画本編はとても良かったです。個人的には『トップガン マーヴェリック』(途中で見るのやめた人😅)より面白かった。U-NEXTやアマプラ、YouTube(レンタル)などでも見られます。