2006年10月24日。今日は待ちに待った地鎮祭だ。
いよいよ富士桃生の家移築再生工事の始まりである。富士山の麓なので当然、富士山本宮浅間大社の宮司さんをお招きして祭祀を執り行う事とした。
浅間大社の由来についてかいつまんで言うと、紀元前27年、第11代垂仁天皇が富士山の噴火で荒れ果てた様子を憂えて山霊を鎮められたのが起源とされているので、2000年以上の歴史を持つ、日本で最も古い社の一つであ . . . 本文を読む
茅パネルの製作と簡単に言うが、「サブロクバン」という、91センチx182センチの合板にして160枚くらいの屋根面積を覆う茅のパネルを作るのだから、簡単にはいかない。
まず最初の作業がこれ。黒いペンキで合板を塗る作業。これは隙間から合板の地が出てしまうと雰囲気を壊すので目立たなくするために行う。
建設をお願いしている影山建設のヤードで10月21日に作業をした。試作品のときに使ったペンキの缶をどこ . . . 本文を読む
富士宮に建てる家はかつて石巻市桃生にあったときは茅葺の上にトタンが掛けられており、このトタンに細工をして入母屋造りに見せていた。素人の私にはさっぱりわからなかったが、設計の吉田先生がこの家の状態を見た折に、「kominkaさん、この家は茅葺の状態は寄棟ですよ。トタンで入母屋にしています。」とおっしゃっていたが、解体のため、トタンをはがしたところ、まさにその寄棟の茅葺が出てきた。
私は茅葺に強い憧 . . . 本文を読む
17日に引き続き地鎮祭の準備のために草刈を行った。
刈払い機は便利である。
この写真は暗くなる前に刈取った後の様子を移したもの。この段階では写真の右に
刈取った草が見えるがこれも隅のほうに片付けて地鎮祭の準備完了。
出来ればこの草はよく乾燥させて囲炉裏の灰を作りたいものである。
明日、21日は影山建設へ行って茅パネルの製作。 . . . 本文を読む
10月11日、飯田橋の連合設計社を訪問。
設計をお願いしている、吉田桂二先生の事務所である。
用件は大詰めに来た建築請負契約の件、その他。
家を手に入れる、ということは、最近の動向を踏まえて考えると、
1.買う:マンション・建売住宅のように業者任せで、出来上がったものを買う。
完成品、或は完成品のモデルを見て決める方式。
2.建てて貰う:建築請負契約を結んで業者に建てて貰う。
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今日は三連休の最終日。素晴らしい秋晴れだった。毎年体育の日は晴れの特異日とかで、私の記憶でも晴天の印象が強い日である。
鎌倉は腰越に日本民家再生リサイクル協会の会員が東京北区十条から古民家を移築再生しようとしている。十条での古民家調査・解体ワークショップ(WS)にも参加したが、今日は、解体して鎌倉へ運ばれた材木を洗う作業のWSがあったので参加してきた。
古い材木を洗うのは、永い間にこびりついた . . . 本文を読む
今日はしばらく時計の針を逆に戻して、小生が古民家の移築を考えるにいたったいきさつをお話しようと思う。
確か2000年頃のこと。サラリーマンから自営業に変って、自宅で仕事をするようになると、自分の住んでいる環境が良く見えるようになってきた。自宅は横浜市の郊外、緑は比較的多く、一戸建ての住宅とマンションと、そして昔からの農家が混在している地域で、それなりに住みやすい環境ではあるが、自宅のあるところは . . . 本文を読む