goo blog サービス終了のお知らせ 

こくたいちょう動物病院です。

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

熱中症にご注意を

2012-08-08 21:37:59 | 日記
岡山市 こくたいちょう動物病院 院長の上田です。

今回は動物の熱中症について書かせていただきます。

非常に暑い季節となりました。日中の気温が35℃を超える日が続いています。

この時期になると、ニュースでも人間の熱中症についての報道をよく見かけますが、ペットも例外ではありません

動物は人間に比べて汗腺の発達が乏しく、余分な熱を放出する機能がとても弱いです。

ですので、高温高湿度の環境下では体温を平熱に保つことができず熱中症を引き起こします。

犬・猫は平熱が約38℃ですが、熱中症時には40℃を超える発熱を伴うことも多いです。

加えて、極度の脱水状態にも陥っており、多臓器不全や脳細胞の障害などを併発します。

速やかに適切な処置をおこなわないと、命にかかわる大変危険な状態であることをまずは理解しましょう。


さて、熱中症の予防のポイントを3つ上挙げておきます。

1 密閉された空間(風通しがない)

2 直射日光(日陰のない庭や日中の散歩)

3 水分補給ができていない

経験上の話しですが、熱中症を発症する患者様には以上の3点のどれかが当てはまっています。

今一度、飼育環境を確認してみてください。

また、「去年は大丈夫だったから今年も大丈夫だろう」や「短時間だから大丈夫だろう」という油断も要注意です。

買い物に行く間の20分だけ自動車内に待たせていた犬が熱中症にかかったケースや、屋外飼育で今年は熱中症になったケースがあります。


次に、熱中症が疑われる場合にどうするか?ですが

まずは体を冷やしましょう。そして、水分がとれる状態であれば飲ませましょう。

そしてできるだけ早く最寄りの動物病院に受診していただくことをおすすめします。

熱中症の治療は時間との勝負です。待っていても悪くなっていく一方ですので疑わしい時は一刻も早く処置を受けることを考えてください。

大切な動物の命を夏の暑さから守ってあげましょう。




犬・猫の歯石治療について

2012-07-10 10:06:33 | 日記
年齢とともに動物の口臭が気になってきた、と飼い主さんからよく相談を受けます。

人間は定期的に歯を磨きますが、なかなか動物はこのようにはいけません。

その結果、歯垢がかたまり歯石が形成されていきます。

犬・猫の歯は非常に頑丈にできており、いわゆる虫歯になることは非常に少ないです。(硬いものをかじって歯が折れることは多いですが)

しかしその反面、歯肉は弱いですので歯周病にはなりやすいです。

口臭の原因の多くは歯石と歯周病からきています。

また、最近の論文では歯周病から全身の内臓疾患(腎不全や心不全など)を引き起こすことがある、ということもわかってまいりました。

歯と歯肉の血管から、ばい菌が全身にまわってしまうためです。

歯石治療を受けることは、単に口臭を防ぐだけでなく将来的な病気の予防にもつながります。

個人差がありますが、だいたい3歳齢くらいから歯石と口臭が気になり始めます。

理想を言えば、3~4歳齢くらいで初回の歯石治療を考えていただき、以降は1年に1回くらいのペースで治療を受けていただくのがベストと言えます。

ただし、歯石治療には全身麻酔が必要になりますので、動物の状態を考慮しながらおこなう必要があります。

一回の治療のお費用は約15000円になります。

たかが歯石治療とお考えにならずに、動物が高齢になった時に快適にくらせるように歯石治療を考えてみてください。


             岡山市 こくたいちょう動物病院 院長

去勢・避妊手術について

2012-07-06 08:26:38 | 日記
今回は去勢・避妊手術について少しお話をしたいと思います。

オーナー様から「手術はしたほうがいいの?」という質問を多くいただきます。

昔に比べてオーナー様の動物に対する意識と知識が高まってきており、手術をお考えいただける方が増えてきております。

手術を受ける良い点、悪い点を以下にまとめますのでよろしければ参考にしてみて下さい。


犬 去勢手術 (お費用:18000円~) 1泊入院

 良い点
 1 情動行動の抑制(マーキング 腰を振る 雌犬に反応する 等)
 2 攻撃性や無駄吠えの低下
 3 将来的な病気の予防(精巣腫瘍 前立腺肥大 肛門周囲腫瘍)

 悪い点
 1 太りやすくなる

犬 避妊手術 (お費用:28000円~) 1泊入院

 良い点
 1 発情しなくなる(発情時の出血 発情中の性格の変化 発情後の想像妊娠 がなくなる)
 2 攻撃性や無駄吠えの低下
 3 将来的な病気の予防(卵巣子宮疾患 乳腺腫瘍)
    手術を受ける時期による悪性乳腺腫瘍の予防率 : 1回目発情前 99.5%予防
                            1回目発情後~2回目発情前 92%予防
                            2回目発情後~3回目発情前 74%予防

 悪い点
 1 太りやすくなる


猫 去勢手術 (お費用:12000円) 日帰り

 良い点
 1 情動行動の抑制(マーキング 雌猫に反応する 等)
 2 将来的な病気の予防(精巣腫瘍)

 悪い点
 1 太りやすくなる

猫 避妊手術 (お費用:24000円~) 1泊入院

 良い点
 1 発情しなくなる(夜鳴き 発情中の性格の変化 がなくなる)
 2 将来的な病気の予防(卵巣子宮疾患 乳腺腫瘍)
    手術を受ける時期による悪性乳腺腫瘍の予防率 : 7か月齢まで 91%予防
                            8か月齢~12か月齢 86%予防
                            13か月齢~24か月齢 11%予防

 悪い点
 1 太りやすくなる


以上がまとめになります。読みにくくて申し訳ありません。


さて、ここから先は私個人の考えを述べさせていただきます。

動物病院という環境ですので病気の動物を診ることがもちろん多いです。

中でも上記に上げた精巣由来疾患や子宮疾患、乳腺腫瘍というものは思いのほか発生率は高いです。

このような病気は治療に手術が必要になる場合がほとんどで、それには大きなリスクが伴います。

さらにはオーナー様の経済的負担や通院に伴う時間的負担もかかることは言うまでもありません。

例を挙げれば、10歳の犬の子宮疾患の場合、治療に10~15万円くらいかかります。

若いうちに手術をしておけば良かった、とオーナーさんのほとんどは後悔をされております。

そのような後悔をしていただかないためにも、私は犬は2回目発情前までに、猫は6~12か月齢のうちに手術を受けることをおすすめしております。

もちろん、手術に対するデメリットはあります。

どうしても全身麻酔が必要なため、100%安全とは言えないですし、オーナー様のご心情で「健康な動物にメスを入れる」ことがかわいそうと思うかたもいらっしゃると思います。

ですので、オーナー様には熟慮の上、何のために手術を受けるのか?手術を受ける上でどこまでリスクがあるのか?手術を受けなかったら将来どのようなリスクがあるのか?

などをお考えいただき、手術が必要かどうかを考えていただければ幸いです。

また、当院ではウサギの去勢・避妊手術も対応しております。

お考えの方はお気軽に当院までお問い合わせください。

最後までご閲覧いただきありがとうございました。よろしくお願いいたします。

         こくたいちょう動物病院 院長

ごあいさつ

2012-07-05 15:49:04 | 日記
岡山市 こくたいちょう動物病院の院長の上田です。

このたびはこちらの場所を利用させていただきまして、ペット全般における情報を載せていくこととなりました。

載せる内容につきましては、飼い主様からよく質問されることや豆知識・雑学程度のものまで様々なものになると思います。

皆様が動物とより快適に暮らすお手伝いに少しでもご利用いただければ幸いと思います。

最初に少しおことわりだけさせていただきます。

ブログという形をとっておりますが内容的にはブログではありません。

また、更新も不定期でおこなっていくと思います。

内容に関しての質問につきましては当院のホームページをご閲覧いただくか、直接当院までお問い合わせいただければありがたいです。

それではこれからよろしくお願いいたします。



当院HP  http://kokutaicho-ah.com/

こくたいちょう動物病院です。

2011-02-26 09:17:01 | 日記
皆様こんにちは。

この度、岡山市北区に動物病院を開院させていただきました。

病院名は こくたいちょう動物病院 と申します。

私は院長の 上田 洋平 です。

ただ今、ホームページ作成中のため、簡単ながら病院の住所、連絡先等を載せさせていただきます。

当院は普段から気軽に相談できるホームドクターを目指し、皆様と皆様の動物達がより長い時間を

幸せに過ごせますように微力ながらお手伝いさせていただきたいと思っております。

まずは皆様のお話しをよく聞き、丁寧な診察を心がけ、ひとつでも多くの命を救うことを目標としています。

皆さまの動物達との生活をより良いものにするために、どうぞ当院をお気軽にご利用下さい。

住所:岡山市北区国体町3-8 1階

電話:086-250-8080

診療動物:犬・猫・ウサギ・ハムスター・フェレット・小鳥

診察時間:月曜から土曜の9:00~12:00 16:00~19:00

休診日:日曜・祝日

お気軽にお問合せ下さい。


追記:ホームページできました。

http://kokutaicho-ah.com/

よろしければご覧ください。