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宮崎県「口蹄疫」は人災だった

2010-05-18 00:19:00 | 日記

新聞やテレビなどのニュースでご承知のように、宮崎県で発生している「口蹄疫」

5月16日現在の被害状況について、

県内の累計発生農場・施設は111カ所、殺処分対象の牛や豚などは計8万5723頭、被害総額110億円を超えた。

町中が石灰で真っ白になり、道路は至る所で通行止め、防護服姿や自衛隊の人・人・人・・・、町役場は自衛隊の車で埋め尽くされ、田んぼや畑ではショベルカーが穴堀りする光景ばかり。。。あまりにも異様な雰囲気です。

町役場からは数時間おき に、口蹄疫に関するアナウンスが流れる毎日。
薬で悲鳴を上げながら処分される豚に1頭1頭付き添い、今日か明日にも分娩する母牛までも殺さねばならない畜産農家さんのツラさを聞くと涙が出ます。
普段はおおらかな町の人たちからは笑顔は次第に消え、町のイベントは全て中止、スーパーや商店街も火が消えたかのようです。

今回の口蹄疫、もうご存知の方もおられるでしょうが、完全なる“人災”です。
元はと言えば、口蹄疫が発生していた韓国からの研修生を、ある議員が無理矢理に都農町の水牛農家に受け入れさせたのが感染の発端だそうです!
(全ての畜産農家が口蹄疫を恐れて拒否したのにも関わらずのごり押しだとか)

水牛の調子がおかしくなっている最中、すぐそばの牛舎で今回の口蹄疫の第一号感染が確認されたのです。

えびの市で口蹄疫が最初に発生した牧場は、川南町でも口蹄疫を発生させていた同じ畜産農家が営んでいました。

このことを見てもわかるように、口蹄疫は人が運んでしまうウイルスなのです。

マスコミは報じませんがネット上でも川南町内での消毒液の枯渇が取り上げられて、ドイツ製のビルコンと言う強力な消毒液が話題になっています。
口蹄疫殺菌に強い力を発揮し、なおかつ家畜には害が少ないと言う優れ物。

しかし政府は普通の消毒液さえもろくろく援助しない上に、国内に備蓄されていたビルコンを韓国に無償提供してしまったり、有力議員の地元に送ってしまったりで川南町には数十本しか届かなかったそうです。焼け石に水です。

それから口蹄疫のワクチン。これもあるのだそうです。
しかし非常用に備蓄されていたワクチンも韓国に全て提供してしまったとか!
口蹄疫ワクチンについては様 々な問題が絡んでいる為、接種の是非が分かれて難しいようですが、このような大惨事は疑う余地のない非常事態ですから当然ワクチンは役立つはずでしょう。

それなのにビルコンの出し渋りや流出、ワクチンの海外全放出。危機管理能力が無さ過ぎます。お陰で感染は拡大し、今や川南町は全滅目前です。

ワクチンが安易には接種出来ない病気なだけに、感染が見付かったら初期段階で徹底的にやっつけるのが肝心だったのに。

おまけに口蹄疫支援を行っていた中央畜産会を、口蹄疫の真っ只中にお得意の事業仕分け。
あまりのお粗末さに、宮崎は古くから自民党王国だから、民主党政権に嫌がらせで協力して貰えないとまで言われる始末です。
感染力の強さと莫大な損失。もはや宮崎県だけの問題では無く、国全体を脅かしているのは誰が考えても明らかなんですけどね。

政治や外交が、経済の損得勘定と選挙の票集めしか考えずに動くとこんなに恐ろしい事態を招くのだと知りました。

口蹄疫発生から3週間も経ってから初めて現地入りするアンポンタン農水大臣が何にもわからなければ、もっと生物学のエキスパートに意見を素早く聞けるような計らいがあるべきです。

爆心地川南町では自殺者が出たとか、感染が見付かった畜産農家の子供が避けられたり、イジメられたり、・・・なんて言う話も聞きます。

人の出入りが多い所は感染の可能性が高い為に買い物にすら行けず、郵便屋さんや運送屋さんの出入りさえも恐れているのだから、そんな神経衰弱の町ではうなずける話です。

最初に感染を出す原因を作った農家など、締め出しに遭うんじゃないかとも危惧します。
のどかで明るく平和な田舎町が・・・悲しいです。
1日も早く、感染が止まってくれるのを祈る思いです。

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